人気ブログランキング |

カテゴリ:紅葉めぐりスタンプラリー( 6 )

小石川後楽園

 12月6日午後1時過ぎ、旧岩崎邸を出て春日通りからバスに乗る。地名その他に江戸の面影が残るこの通り沿いは都内で特に好きな場所で、ごく短い時間だが楽しい車窓見学が出来た。大曲で下車し、JR飯田橋方面へと歩いて向かう。途中のインド料理店で昼食をとった。

 学生時代や卒業して何年か経過した時期、いろいろな関係でこの辺りを頻繁に訪れており、自分にとっては昔馴染みの場所である。町並みは当時とはだいぶ変わってしまったが、それでもやはり懐かしい。しかし、一時は毎日のように来ていたのに、後楽園に足を踏み入れることはなかった。当時の自分には、目先の貴重な歴史遺産に目を向けるだけの余裕がなかったらしい。訪問は今これで2回目、昨年の夏はスイレンを見るために来たのだが、今日はどんな表情を見せてくれるだろうか。

 白い築地塀の向こうの鮮やかな黄金色のイチョウが目に入り、興奮で胸が躍る。門を入ったところの紅葉も見事で、多くの人がシャッターを切る。「ここが一番綺麗だね。」という声も聞こえた。受付で料金を支払い、アンケート用紙を受け取って庭園内へと進んだ。
f0148563_2262916.jpg
f0148563_2265128.jpg
f0148563_2272519.jpg


 小石川後楽園の歴史については、今さら述べる必要はない。明治維新後、関東大震災まで、水戸徳川家の本邸は2日に訪れた隅田公園の全身・小梅邸だった。先にこの地を訪問したので、ぜひ江戸時代の水戸徳川家屋敷の面影も偲びたく思い、今回足を運んだ。
 
 まずは今が盛りとネットで告知されていた渡月橋方面へと向かう。噂にたがわぬ素晴らしさで、出るのはため息ばかり、表現する言葉が見当たらない。水鏡に映った姿も実に美しい。何と青色の大変美しいカワセミが来ていて、この思いがけない対面?にも大感激した(残念ながら写真は撮れなかったが)。そのまま上のほうへと進み、通天橋まで行き、得仁堂の脇を通って大泉水へと出た。
 その後は池の周辺を中心に庭園内を散策した。紅葉林の紅葉も、ここから眺める池も、まさに絶景だった。内庭付近の景観も味わいがあった。夏には美しい花を咲かせていたハスやスイレンは、今は冬眠?中だった。受付の近くに咲いていたのは冬桜だろうか、こちらも上品なただずまいを見せていた。
f0148563_2218841.jpg
f0148563_22183073.jpg
f0148563_22184673.jpg
f0148563_2219946.jpg
f0148563_22193036.jpg
f0148563_221946100.jpg
f0148563_2220756.jpg


 今年貴重な肉筆画を見る機会に恵まれた謎の浮世絵師・東洲斎写楽は、阿波藩お抱えの能役者で非番の時期に活動していたのではないかという説が近年有力になっている。変な言い方だが、今回ここ後楽園を訪れて、大名庭園の花や草木はまさに当番制の役者だと感じた。
 その季節の花が主役として庭園という舞台を彩り、他の季節の花はその間じっと休んで自分の出番を待つ。もちろん主役以外の草木もバイプレーヤーとして重要な役割を果たす。大名庭園では何百年にも渡ってそのような劇が繰り返されてきたのだと思う。

 枝枝の間からまばゆい陽光がもれ、赤やオレンジ・黄色の葉は角度や光の反射具合によって全く違った色合い・表情を見せる。風に揺れる紅葉、はらはらと舞うイチョウ、本日ここで見た景観の素晴らしさはとても一言では言い表せない。自分の技術とカメラでは、その美しさの百分の一も伝えられない。来年もまたこの季節に、また別の季節にも、再びここを訪れようと決心した。
f0148563_22234225.jpg
f0148563_2224487.jpg
f0148563_22243219.jpg
f0148563_22245344.jpg


 スタンプ台は庭園内にあった。今回でめでたく5園を廻ったことになる。帰りしなに事務所で台紙を見せ、「お疲れ様でした!」というお言葉と共に記念のカレンダーをいただいた。
 なお、昨年の初夏に【小石川植物園】を訪れて撮影した写真を別のサイトにアップしたところ、予想外のアクセスがあったので、今回できればこちらまで足をのばしたかったのだが、体力や時間・翌日の仕事への影響等を考えて見送った。こちらも後日ぜひまた訪れたいと思っている。
 
by nene_rui-morana | 2009-12-21 20:27 | 紅葉めぐりスタンプラリー | Comments(0)

旧岩崎邸庭園

 紅葉スタンプラリーに3つ印がついた時、ここまできたら何としても5園廻ろうと決意、12月6日の日曜日に旧岩崎邸庭園を訪ねた。
 不忍池は蓮の季節とは全く違う冬枯れの表情、ジュニア駅伝大会が開催されていた。

f0148563_20252597.jpg


 受付裏の大イチョウの黄金が鮮やかだった。
f0148563_20264034.jpg

f0148563_20265096.jpg


 入園料を払い、スタンプを押して入園、本日はGWは雨で見られなかった庭園から見ていった。大名庭園の形式と芝庭をもつ「和洋併置式」で、奥の方はまさに黄色の絨毯を敷き詰めたよう、石碑や灯篭との組み合わせが実に様になっていた。芝庭近くでは紅葉が色づき、洋館に新緑の季節とは違った彩りを添えていた。本日は理想的な晴天で、庭に用意された椅子で休みながら眼の前の景観を楽しむ人の姿が多く見られた。
f0148563_20274992.jpg
f0148563_20275936.jpg
f0148563_2028923.jpg
f0148563_20281989.jpg


 ひととおり見た後、洋館に入る。GWは入り口に下駄箱が用意されていたが、本日は出口が別の場所なので靴を持って入館した(松江城その他で同様の経験あり)。五月にはボランティアガイドの方が多数おられたが、本日は自由見学となった。建物から眺める庭、ベランダのデザインタイル、その他すべてが春とは全く趣が違うが、本日も大いに感銘を受けた。文句なし、岩崎邸は明治のみならず日本の歴史を代表する建造物である。日本を愛し、このような素晴らしい文化財を残してくれたコンドルに、心から感謝している。
f0148563_20284164.jpg


 来年もまたここを訪れて、違った表情を味わいたいと思う。庭園の西隣には【三菱史料館】があり、ここも併せて見学したいが、休日は休館なので、次回は休みをとって来なければならないだろう。

 帰りがけにもう一度庭園を見た後、春日通り方面へと向かった。外国人観光客の団体と入れ違いになった。
by nene_rui-morana | 2009-12-20 21:34 | 紅葉めぐりスタンプラリー | Comments(0)

六義園

 12月2日午後3時半過ぎ、旧古河庭園を出て、本日最後の目的地・六義園へと向かって本郷通りを駅方面へと戻る。本日は駅近くの染井門が特別に開けられていて、近道で入園できた。
 スタンプを押し、染井門から園内を半時計周りに歩いていったが、こちらでも見事な紅葉に圧倒された。
 ここを訪れるのは今回が二度目、前回はやはり旧古河庭園とセットでバラの季節だった。この日は園内で夜間のライトアップがされるので、それを見るために夕方に訪れた。前回とは廻ったルートや季節、時刻が全く違ったせいか、同じ場所とは思えなかった。ここでも土地の起伏を利用した庭造りがなされ、山奥を歩いているような印象さえ受けて、東京とは思えなかった。
 紅葉は見頃を迎えていて、思う存分堪能できた。
 池の表情も実に魅力的で、池沿いに歩いて渡月橋までほぼ一周した。ここでも、水鳥の姿に心癒された。大名庭園は文字通り、鳥にとっての楽園だろう。
f0148563_19272231.jpg
f0148563_19273598.jpg
f0148563_19274517.jpg
f0148563_19275570.jpg
f0148563_1928544.jpg
f0148563_19281572.jpg
f0148563_19282559.jpg
f0148563_19283788.jpg

 
 吹上茶屋付近に戻り、そこのベンチに座って日没を待った。本日は晴天で気温も高くラッキーだった。午後4時半を過ぎるとライトが灯り始める。ライトアップされた紅葉や池も幻想的な魅力があった。全くの偶然だが、本日は満月で夜の景観の美しさは格別、本当にラッキーだった。
f0148563_19285287.jpg
f0148563_1929221.jpg


 今年見た複数箇所の紅葉の中では、ここが最も素晴らしかったように思う。しかし、訪れた時刻が夕刻だったので光が弱いためなのか、自分の技術と安いデジカメでは良い写真が残せなかった。いいスポットやアングルに恵まれたのにカメラに残っているのはどれもピンぼけ・ブレブレで、ガッカリした。最近とみに一眼レフカメラに挑戦したいという気持ちが強まっているが、機械オンチなので最低限の技術や知識をマスターする自信もなく、体力・筋力の低下が著しいので重いカメラや三脚を担いで出かける勇気もない。
 それだけにこの日、自分の両親より年長と思われる女性が三脚に一眼レフカメラを固定して日没後の庭園を撮影している姿を眼にした時は、大きな感動を味わった。人生の大先輩の前向きな姿勢を直に見られたことは、自分にとっては目前に広がる素晴らしい景観と同じくらい大きな意味があった。今後の人生で、この方の何十分の一ほどでも意欲を持つように努力していきたいと思った。
 来年の紅葉シーズンまでには少し腕を磨いて、もっと良い写真が撮れるようにしたい。
 
 園を出た頃は、さすがに三箇所を廻った後だけに足が棒になり、相当疲れていた。駅前のファミレスで休憩を兼ねて夕食をとった後に、家路についた。
by nene_rui-morana | 2009-12-16 19:44 | 紅葉めぐりスタンプラリー | Comments(0)

旧古河庭園

 12月2日水曜日、隅田公園と三囲神社を見た後、対岸の台東区へ渡り、バスとJRを乗り継いで駒込へと向かった。本日2つめの目的地は旧古河庭園、駅からは本郷通りを歩いて行った。

 庭園が見えてくると、鮮やかに色づいた紅葉が眼に入り、俄然期待が高まる。受付で六義園とのセット入園券「園結び」を購入し、園内へ入った。入り口近くのイチョウの黄金色も見事だった。
 洋館を右手に見つつ、まずは展望台へ、鮮やかな紅色に息をのんだ。用意してきた「スタンプラリー」の台紙に押印した後、バラ園へ下る。わずかだがバラが咲いていて、紅葉とのコラボを楽しめた。
f0148563_20513838.jpg
f0148563_20514994.jpg
f0148563_20515828.jpg
f0148563_2052651.jpg
f0148563_20521532.jpg


 そのまま心字池方面へとさらに下る。道中?はまさに山中を歩いているようで、どこかの地方都市にタイムスリップしたような錯覚さえ感じた。遥かなる昔の初秋に訪れた京都・神護寺が思い出された。日本庭園へは、以前染井門が特別に開いていた時に一度だけ足を踏み入れたが、その時は春で本日は全く違う表情を見せていた。
 池や滝、灯篭が、紅葉やイチョウで彩られ、実に美しい。愛してやまない日本庭園の景観にしばし見とれた。正直、ここの紅葉がこれほど素晴らしいとは思っていなかったので、感激もひとしおだった。
 旧古河庭園へは何度か足を運んでいるが、バラの季節以外に来るのは今日が初めてで、今まで全く知らなかった魅力を新たに発見することが出来た。今後はぜひ、季節季節の景観を見にここを訪れたいと思う。
f0148563_205362.jpg
f0148563_20531569.jpg
f0148563_20532412.jpg
f0148563_20533336.jpg
f0148563_20534181.jpg


 再び展望台に戻って紅葉が飾る洋館を眺めた後、芝生の脇からも何枚か写真を撮影し、次の目的地・六義園へと向かった。
f0148563_20542372.jpg

by nene_rui-morana | 2009-12-13 14:34 | 紅葉めぐりスタンプラリー | Comments(0)

隅田公園・三囲神社

 表記は都立公園のスタンプラリーには入らないのだが、同じ日に訪問し該当庭園とも多少は関わりがあるので、「番外編」としてこのカテゴリーに記事をアップする。

 12月2日水曜日の昼下がり、隅田公園へと足を運んだ。隅田河畔の桜は有名だが現在は冬枯れの様相を呈していた。墨田区側の隅田公園は旧水戸藩・小梅邸跡、建物は関東大震災で焼失したが、池や築山が残っている。園内にいくつかあるイチョウの大木の黄金色が鮮やかだった。池では隅田公園から来たカモメも多く羽を休めていた(昔ここを訪れた時に白鷺の姿を見かけた記憶もある)。
f0148563_2164515.jpg
f0148563_2165476.jpg
f0148563_217341.jpg
f0148563_2171299.jpg


 そのまま川に沿って進み、すぐ近くの三囲神社へ行く。江戸時代は名所として多くの浮世絵に描かれた場所、最近足を運んだ複数の浮世絵展でもここを描いた作品を何枚も見た。残念ながら本日は当時の面影は感じられなかったが、境内に数多く残る碑が往時を偲ばせた。
f0148563_2174672.jpg
f0148563_217566.jpg
f0148563_218577.jpg
f0148563_2181397.jpg
f0148563_2182222.jpg



f0148563_11301275.jpg

 来る道中に、建設中の「東京スカイツリー」(新タワー)が目に入った。(写真は枕橋より撮影したもの)
 新時代の象徴的な建造物がそびえるようになっても、先祖が愛した昔の景観も同時に大切にしてほしいと切望する。
 
 何枚か写真を撮影した後、言問橋を渡って浅草方面に向かった。







f0148563_2191782.jpg

by nene_rui-morana | 2009-12-12 11:32 | 紅葉めぐりスタンプラリー | Comments(0)

向島百花園

 墨田区東向島にある向島百花園の紅葉が見ごろを迎えているとのネット情報を見て、穏やかに晴れた11月28日土曜日、現地を訪れた。

 入り口で入園料を支払い、園内に入る。その際に都立庭園の「紅葉めぐりスタンプラリー」のポスターを見かけ、もしかしたら他も行かれるかもしれないので台紙を貰った。
 既に冬枯れの印象を受けたが、所々にまばゆいばかりの黄金や紅色が陽光を受けて輝いている。ススキや常緑の竹とのコラボも実にいい。
 園内をゆっくり廻りながら、半ば無造作にシャッターを切っていった。
 ここは下町屈指の野鳥の楽園、絶え間なく鳴き声が響く。気配に気づいて見上げると、木々の間に、名前は分からないが大変美しい野鳥を見つけた。昆虫の種類も多いという。
 池には二羽の水鳥、羽つくろいをし、さかんに水中にもぐる姿は、若冲や抱一の絵画そのもの、心温まる光景に思わずためいきが出た。
 イチョウの葉が、風に吹かれてはらはらと舞い落ち、言い知れぬ風情をかもし出している。本日最も見事だったのは「みつでかえで」という大木だった。

f0148563_208756.jpg
f0148563_2081743.jpg
f0148563_2082841.jpg
f0148563_2083834.jpg
f0148563_208499.jpg
f0148563_2085833.jpg
f0148563_209782.jpg
f0148563_2091681.jpg
f0148563_2092480.jpg


 ここには過去何度か訪れているが、その情景が今回ほど心に響いたことはない。最近、若冲や琳派、その他多くの日本絵画に接してきたことが、より強烈な印象を受けることになったのだろう。
 それは当然で、ここは酒井抱一ゆかりの地、「百花園」という命名も彼だと言われている。現在の園は荒廃や戦災を経て復興された姿だが、それでもやはり、かつて多くの文化人がこの光景からインスピレーションを得て幾多の名画・俳句その他を生み出したと思うと、感じるものがある。敬愛なる抱一がかつて訪れた地に立っていると思うと、やはり感無量である。園内の一角には、抱一と琳派に関するパネル展示がされていて、こちらも大変興味深く見た。
 現在墨田区は、「東京スカイツリー」(新タワー)の建設で注目されているが、新時代の建造物とあわせて、江戸の粋人が愛した昔の景観・伝統も大切にしていってほしいと切望する。

 本日は天気がよいこともあり、シルバー割引のある年配の方々を大勢見かけた。ゴミを持ち帰れば園内で飲食もできるので、お弁当を広げる家族連れもいた。自分も道中何か買ってくればよかったなと、少々後悔した。
 園内の店で、抱一の絵がデザインされた小さなコースターを記念に購入した。
 
 本日はできればこのまま閉園時間までここにいたい気分だったが、夕方にかけて留守番その他やらねばならないことがあり、後ろ髪をひかれつつ園をあとにした。
 門前に吉備団子が出店していたので、一人前買ってあつあつの茹でたてを美味しくいただいた。
by nene_rui-morana | 2009-12-09 22:37 | 紅葉めぐりスタンプラリー | Comments(1)

趣味の史跡巡り、美術展鑑賞などで得た感激・思い出を形にして残すために、本ブログを立ち上げました。心に残る過去の旅行記や美術展見学記なども、逐次アップしていきたいと思います。


by nene_rui-morana