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カテゴリ:書評( 2 )

危険な世界史

【著 者】 中野京子

【出版社】 角川書店

 本書は朝日新聞社のブログに掲載された「世界史レッスン」に加筆・訂正した作品、ブログのタイトル「ベルバラKidsプラザ」に相応しく、各パート毎に《アントワネット●●歳》と書かれている。
 目次を見て順番にこだわらず興味のある項目から読んでいった。1つの記事が2~3ページ程度なので気軽に取組めて、久々に一気に読み終えた。
 テーマはもちろん、絶対王政期から市民革命の頃までのヨーロッパだが、関連する日本の記事も随所にあり、楽しかった。既知の事実もあったが新たに知った内容も多く、大いに興味をそそられた。特に、プーシキンの出自、ザッハトルテとメッテルニッヒとの関係、メアリ・シェリーの一生などは印象に残った。また、複数の事実や人物の意外な関係も多数紹介されていた。
 若き日に読んだ多くの雑学的歴史書との共通点が感じられた。中野氏にはぜひ、他の時代をテーマにした著作にも取り組んでいただきたいと思う。
 
by nene_rui-morana | 2010-07-28 22:03 | 書評 | Comments(0)
[著 者] 池内紀
[出版社] 東洋経済新報社
 
 昨年偶然に目にした書籍から、ドイツ文学者・池内紀氏のエッセイに関心を持つようになる。一方でやはり偶然読んだ雑学書からロスチャイルドにも俄然興味がわく。年末に両者がドッキングした書籍が刊行されたことを知って大感激、早速地元図書館にリクエストをかけた。
 最初に手元に届いた時は多忙でほとんど読めないままに期日を迎えてやむなく返却、再度予約をかけた。GWに再び手にする。約250ページの随所にイラストや写真が織り込まれ、組版も読みやすく、久々に一気に読み終えた。
 ロスチャイルド家の祖マンヤー・アムシェルがフランクフルトのユダヤ人ゲットーに両替商を立ち上げたのは1769年のこと、時あたかも市民革命の時代を迎えつつあった。ナポレオンが登場して以後のヨーロッパ史の重要な節目に、しばしばロスチャイルドは関与することになる。その事実が非常に分かりやすく記されている本書は、近代ヨーロッパ史にも大いに惹かれる自分にとっては、大変読み応えのある一冊だった。
 本書の魅力を自分の拙い文章ですべて伝えることはできないので、詳細はあえてここでは記さないことにする。歴史上でのロスチャイルド家の歩みと共に、同家とワインとの関わりや、発祥の地フランクフルトについても、本書でいろいろ知ることができて、大変有意義だった。
 今後は自分にとって池内紀氏は、阿刀田高氏と並んで、俄然気になるエッセイストとなりそうな予感がしている。

富の王国 ロスチャイルド

池内 紀 / 東洋経済新報社


by nene_rui-morana | 2009-06-08 21:25 | 書評 | Comments(0)

趣味の史跡巡り、美術展鑑賞などで得た感激・思い出を形にして残すために、本ブログを立ち上げました。心に残る過去の旅行記や美術展見学記なども、逐次アップしていきたいと思います。


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