趣味の史跡巡り、美術展鑑賞などで得た感激・思い出を形にして残すために、本ブログを立ち上げました。心に残る過去の旅行記や美術展見学記なども、逐次アップしていきたいと思います。
by nene_rui-morana
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幕臣たちの文明開化

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       [副 題] 企画展 明治改元150年

       [見学日] 平成30年6月8日(金)


       [会 場] 郵政博物館・企画展示場



スカイツリータウン内にある郵政博物館には、移転間もない頃から何度か足を運んだが、記事がアップできないままになっている。

 しかし、表記展覧会には節目の今年に関連した内容なので、多忙の折、頑張ってまとめた。

 当日仕事だったが午後は休暇をとり、同じ建物内にあるレストランで昼食をとった後、会場に入った。

 企画展示場は、常設展スペースを奥に入った一角にある。フラッシュをたかなければ写真撮影もできた。

当館には、推理小説等で有名な「ブラックペニー」や、切手マニアが多かった自分の世代では忘れることのできない「見返り美人」「月に雁」などがあるが、本日は予定が入っているので常設展の見学は見合わせた。ただし、後藤新平の書簡だけは見た。逓信大臣を務め、初代通信文化協会総裁にもなっている。



★幕末

 まず目に入ったのは、ペリーが来航した時にもたらされた【エンボッシング・モールス電信機】、傍らには【模型】もあった。対面には【地球万国方図(複製)】が掲示されていた。

 様々な展覧会で目にした『ペリー日本遠征記』は、1856年刊行版が展示されていた。原書名は【Narrative of The Expedition of an American Squadron to the China Seas and Japan】であることを知った。

 次いで、林子平の【三国通覧記】、【デイニエ電信機】、包教という人物の測量日記、天才にして奇人・佐久間象山の肖像写真などが目に入る。象山は墨田の英雄・勝海舟の年上の義弟である。

 旧幕臣で明治政府に重用され、逓信大臣も務めた榎本武揚が明治24(1891)年に記した書軸【琴中悟り得て能く趣き無く酒裏参頠天に酔わず】にも注目、彼は晩年、現在の墨田区内に隠棲し、よく馬で通った旧木母寺近くに銅像が建っている。

 【長崎居留地坪数絵図】【函館分間絵図】【下田港見取絵図】等々、新たな時代の幕が明けて諸外国との通商の窓口となった町の地図には注目した。

 日本の郵便制度の生みの親・前島密関係では、刀や脇差、鞘、裃、旅行記の草稿などが展示されていた。当館では以前、前島に関する企画展が開催され、郵便事業以外でも多大な功績を残していたことを知り、大いに感銘を受けた。その時の感想も未だまとめていないが、前島の生涯について少し調べて早くアップしたいと思う。



★維新

 髷を結った若き福澤諭吉の写真とあわせて、【西洋事情】が展示されていた。

 展示作品と同じか否かは不明だが、【親子内親王御降下行列図】は江戸東京博物館の特集展示で見たことがある。

 新たな首都・東京の地図【東京地本】も見られた。

 肖像写真と共に書額などが紹介されていたのは、有栖川野宮熾仁親王や三条実美などのVIP、前島密の書簡も見られた。



★文明開化

 時代は明治へと移り、郵便を含めた多くの近代的な制度が導入された。三代歌川広重が描いた開化浮世絵を含めた様々な展示は、新時代を息吹を今に伝える。

 情緒あふれる光線画で明治初期の景観を描き、「最後の浮世絵師」として人気と評価が高まっている小林清親は、現在の江戸博を含めた地にあった幕府御蔵屋敷詰めの武士の家に生まれた。本展には【常盤橋内紙幣寮之図】が展示されていた。近くには、渋沢栄一の肖像写真と前島密宛書簡が展示されていた。

 栗本鋤雲は幕末に軍艦奉行や外国奉行を歴任し、徳川慶喜の弟・昭武の欧州外遊にも随行したが、新政府には出仕せず新聞界に身を投じ、現在の墨田区内石原に住んだ。鋤雲が主筆をつとめた「郵便報知新聞」関係の展示、【郵便報知新聞発行の趣意書】【郵便報知新聞綴】は、【東京日々新聞】と共に、自分にとっては特に心に残る展示だった。

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 紆余曲折を経て現在の「読売新聞」「スポーツ報知」へとつながる郵便郵便新聞の本社が両国にあったことを【東京名所両国報知社図】で知った。

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 同じく幕臣だった成島柳北も維新後はジャーナリズムに身を置き、現在の隅田公園にほど近い地に住んだ。

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 当然ながら本章にも、書簡その他、前島密関係の展示はたくさんあった。

 伊藤博文と大久保利通の肖像写真の下に展示されていたのは【西南戦争時の電報】、読めることもあり、臨場感を覚えた。

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≪感想≫

 比較的小規模な展覧会だったが、内容は充実していて良い展示が揃い、見応えがあった。地元・墨田に関わる展示も多く、地域の文化施設としての責務がしっかり果たされていると感じた。

 明治150年の今年に相応しい展覧会で、前期は見られなかったが足を運ぶことができ、嬉しかった。

 もっとゆっくり見たかったが、後に予定があり、ある程度見て会場を出た。その後は同じ墨田区内の「すみだ北斎美術館」の企画展を見た。

その後は、幸い天候が良く日暮れが遅いので、墨田区南部にある展示で紹介されていた人物ゆかりの地などを数か所、巡った。


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by nene_rui-morana | 2018-06-11 13:10 | 明治維新150年関係 | Comments(0)
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