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[副題1] 岡田美術館所蔵 琳派名品展 ~知られざる名品初公開~

[副題2] 琳派400年記念-箱根❝琳派❞の誕生-


[会 期] 2015年1月21日(水)~2月2日(月)


[会 場] 日本橋三越本店 新館階ギャラリー



 新聞の折り込み広告で表記展覧会を知る。今の自分には箱根に行かれる可能性は高くないし、デパートで気分転換もしたかったので、足を運ぶことにした。

 会場のある日本橋界隈は江戸の歴史を語るうえで欠かせない由緒ある場所、近年とみに惹かれている。あらためて、日本橋の真上を通る高速道路の存在が残念でならない。


 家族が三越のカードを持っていたので、今回は無料で鑑賞できた。

出品作品リストがいただけたが、作品番号が明記されておらず、字が小さくて老眼には見にくく、少し残念だった。



 【浮橋図屏風】の作者は不明で、長谷川派の絵師作と言われている。浮橋、柳橋、水車といったモティーフは、琳派作品にもよく登場する。

 『伊年』印の入った作品が何点か展示されていた。

 俵屋宗達と本阿弥光悦のコラボ作品を今回も見られて大感激、【花卉に蝶摺絵新古今集和歌巻】は、光悦の書も、宗達による藤や竹の柄も、非常に麗しい。


 続くは尾形光琳、【雪松群禽図屏風】は、精緻な筆致で、松、雪、水、水鳥を描き、燦然たる美を放っている。

 【菊図屏風】は多分、以前見ている。胡粉を盛り上げた菊、緑青と黒による葉、何度見ても心に響く名品である。

 本日は弟・尾形乾山の作品も展示されていた。こちらも自分にとっては魅力的な作品で、大変嬉しかった。


 我が酒井抱一の作品も、自分好みの逸品揃いだった。

 愛らしい鳥、雅びな草木、【白梅図】【桜図】【芙蓉秋草図屏風】等々、抱一の四季花鳥画は私の心をとらえて離さない。


 本日の鈴木其一作品も、大変見応えがあった。

 モノクロームに近い【木蓮小禽図】は、鳥を必死に探した。三幅の【名月に秋草図】も味わい深い逸品だった。其一作品は、古典的な繊細さ、現代に通じる斬新さ、双方が存在する。今回ますます大ファンになってしまった。

 本日は息子・鈴木守一の【富士図屏風】も展示されていた。


 琳派の精神は、近代日本にも確実に継承されたことも、確認できた。

 速水御舟や、本展覧会の少し後に訪れた琳派展覧会で強い印象を受けた神坂雪佳の作品が、それを伝えている。

 本日は、加山又造の【初月屏風】も展示されていた。2015年中は加山氏による天龍寺法堂天井画【雲龍図】が複数のテレビ番組で放映され、今は昔の京都旅行が懐かしく思い出された。


 

 通常はあまり足を運ぶことのないデパートでの展覧会だったが、非常にいい内容で、心に残った。あらためて、現館長・小林忠先生の慧眼には脱帽させられた。

 箱根やその近くには何度か行ったが、今後いつ再訪できるのか、全く分からない。

 しかし、いつの日か実現し、同館所蔵の名作【深川の雪】とあわせて、今回鑑賞した作品群と再会を果たしたい。

 


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by nene_rui-morana | 2016-03-21 16:00 | 展覧会・美術展(日本編) | Comments(0)