博物館に初もうで

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 喪中の今年、正月は神社への初詣はなし、しかしここ数年恒例となっている上野の表記展覧会には足を運ぶことにした。
 当日の3日は公園入口の休憩所で軽食をとってから国立博物館へと向かった。
昨年まではパスポートがあったので無料だったが、今回は入場券を購入しなければならない。太鼓のパフォーマンスを見つつ会場内へ、かなり混雑していたが何とかロッカーは確保できた。

まずは特別1室へ向かい、特集展示【ひつじと吉祥】を見る。今年の我が家は正月がないからというわけでもないが、今回は軽く流して見た。

 国宝室の展示は本日足を運んだ大きな目的、長谷川等伯の【松林図屏風】、この作品については表現すべき言葉が見当たらない。角度や見る位置を変え、しばし見入った。静かにゆっくり見たい画風だが、本日は狭い展示室に大勢の人がごったがえしていて、やや落ち着かなかった。しかし、感動を共有できる人がたくさんいるのは嬉しい。

10室へ向かい、浮世絵を鑑賞、一部の作品にはあの歌川派のロゴが見られた。このコーナーの作品はいくら見ても見飽きることはない。画中画など特に心に残った。
そのまま歩きながら展示を流し見て8室へと移動、白隠作【福神家訓】は本日最高のヒット、見ていて実に楽しく、今の時期に相応しい。同じ部屋には田中抱二の作品も展示されていた。
 以後の展示室は覚えていないが、いい作品をたくさん見ることができた。

 烏丸光広の【東行記】は、多分以前に見ていると思う。柄入りの料紙に和歌やスケッチがかかれている。文章が読めたらいいのになと学生時代の怠惰をあらためて後悔した。
 墨跡では、松花堂昭乗、毛利輝元、織田信雄、明智光秀、一休らの書を見ることができた。

 本日のクライマックスは第7室の展示、作品が目に飛び込んできた瞬間、感動で胸が弾んだ。あの鶏は間違いなく伊藤若冲の画、展示されていたのは【松梅群鳥図屏風】、過去に見たことがあるかどうか記憶は定かではないが、若冲作品との対面?は本日最大のサプライズで感激もひとしおだった。
 そばには池大雅の【西湖春景銭塘観潮図屏風】、一年ぶりの再会、この作品も大変好きで嬉しさも並々ではなかった。
 若冲の石灯籠、大雅の木々、全く違うモチーフだが、両作品の点描表現は大変印象的、文字通り「印象派」の先駆的なものを感じた。

 【惟賢和尚坐像内納入造像願文】も、心に残った作品、慶派の仏像などによくみられる胎内納入物は個人的に特に関心をそそられる史料である。漢字や仮名で書かれた「南無阿弥陀仏」や、板碑や曼荼羅で見たサンスクリットの種子が読み取れた。傍らには像本体も展示されていた。

 近代の展示では、柴田是真、横山大観、下村観山、前田青邨など、最近とみに魅せられている芸術家の作品を見ることが出来て、こちらも大変嬉しかった。
 また別室には、明治初期の小笠原の写真も展示されていて、こちらも大変興味深く見た。

 今回が、平成27年最初の展覧会見学となった。
 今年も年明け早々から仕事が山積だが、可能な限り時間をやりくりして展覧会に足を運びたいと思っている。
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by nene_rui-morana | 2015-01-05 20:10 | 展覧会・美術展(日本編) | Comments(0)

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