ぱらぱら北斎 漫画カフェ ~北斎を知ろう~

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[見学日] 平成25年10月23日(水)  [会 場] すみだリバーサイドホール 1階ギャラリー


 所用で墨田区役所を訪れた際、標記企画展が開催されていた。
 今回の展示はレプリカだったが、それでも大美術館とは違った落ち着いた雰囲気の中、北斎の魅力を満喫できた。

f0148563_20234974.jpg 本展覧会の大きな魅力は、会場内に設置されたテーブルで【北斎漫画】や絵手本などのレプリカを手に取り、開いて見られたことである。
 北斎の展覧会は数多く開催されているが、【冨嶽三十六景】などに比べれば絵手本類の展示は少ない。写真集も多数刊行されているが、こちらも掲載数は多くない。いずれのケースも、仮に絵手本類がとり上げられていたとしても、そこで見られる頁はごくわずかである。
 それだけに、今回会場でレブリカであっても絵手本類を見開きで全頁見られたのは、このジャンルの北斎作品をこよなく愛する自分としては大変嬉しく、現物を手にした江戸庶民になった気分だった。

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 絵手本類のレプリカには、展覧会やその図録・市販の美術書などでは味わえない臨場感・発見がある。例えば、一部の画については既に知っていたが、刊行書籍はモノクロで掲載されていたため、彩色がされていることを今回初めて知った。大きさもイメージとはずいぶん違った。巻末の版元等の記載頁は展覧会や美術書で触れられることはまずないので、画ばかりでなくこちらも特に入念に見た。北斎の他のシリーズや他絵師の広告なども掲載されていて、今日の書籍に通じるものが感じられた。一部の北斎作品はかなりのロングセラーだったことも分かった。

 本企画は、規模は大きくはなかったが、ミニ展覧会ならではの魅力ある内容で、大いに触発された。
報道では、予算等の関係で墨田区が計画している『すみだ北斎美術館』の竣工は延期になるらしいが、葛飾北斎は世界に誇る日本の大芸術家、その生涯の多くを過ごした墨田区にはぜひ顕彰をしてほしい。本展覧会のキャッチフレーズ「むすぶ❝北斎❞ ひろがる❝すみだ❞」のとおり、墨田の地から全世界に北斎が発信されることを切望してやまない。北斎美術館でも今回と同様のレプリカに触れられるコーナーが設けられることも、あわせて希望する。
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by nene_rui-morana | 2014-01-27 20:26 | 東京スカイツリーの町から | Comments(0)

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