2009年 03月 25日
ベラスケスとその時代-スペイン国王・王妃両陛下来日記念展-
【会場】 国立西洋美術館
通学で利用していた電車内や駅構内のポスターにより知った表記展覧会、ぜひ行ってみたくなった。
会期中の某日曜日、妹と、よく我が家に遊びに来ていた妹の友人との3人で、会場に足を運んだ。天気は良かったように思うが、あまりに昔のことなので詳しいことは覚えていない。ただし、会場内で初対面?した名画の数々がとても素晴らしく、とても感動したことだけは記憶している。妹も友達も「とても綺麗!」と感激していた。ポスターのマルガリータ王女も綺麗だったが、現物の繊細な色彩表現は印刷では伝わらない。芸術作品の真価は実際にこの目で見なければ分からないという自身のポリシーは、関西への修学旅行を経てこの時に確立した。
ベラスケスもマルガリータ王女も、この時初めてその名前を知った。この頃から、日本・外国を問わず、絵画や彫刻などの芸術作品に目がいくようになった。図書館で美術全集に目を通すことが増えたのもこの時期からだった。
当時の我が家は経済的にかなり厳しく、この時も必要最低限のお小遣いしかもらえなかった。多分昼食も、安いファーストフードで済ませたのだろう。しかし若き感性で覚えた感激は貴重な、何にも変えがたい経験だったと思う。
その後今日まで、数多くの美術展に出向き、多くの逸品と出会った。スペイン訪問はまだ実現していないが、国内の展覧会でベラスケスやゴヤの作品もずいぶん見たし、他の海外渡航先でその地の多くの作品を見る機会に恵まれた。その原点は、この展覧会であったと感じている。同行した友人は、中学校在学中にお父様が病気で他界されるという悲しい経験をしたが、現在は妹と同じく三児のママになり、たくましく生活している。数年前に地元のお祭りで久しぶりに再会した時は、往時よりかなりスマートになっていた。
by nene_rui-morana
| 2009-03-25 21:42
| 思い出の展覧会
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