趣味の史跡巡り、美術展鑑賞などで得た感激・思い出を形にして残すために、本ブログを立ち上げました。心に残る過去の旅行記や美術展見学記なども、逐次アップしていきたいと思います。
by nene_rui-morana
カテゴリ
全体
展覧会・美術展(日本編)
明治維新150年関係
2015年
展覧会・美術展(西洋編)
展覧会・美術展(東洋編)
旧展覧会・美術展(日本編)
旧展覧会・美術展(東洋編)
旧展覧会・美術展(西洋編)
東京スカイツリーの町から
講演会・講座(含 回想)
展示解説・フロアーレクチャー
酒井抱一生誕250年
平城遷都1300年巡り
2012フェルメールYEAR
慶州歴史めぐりと釜山
第44回京の冬の旅+α
エピローグ
思い出の展覧会
横浜開港150年
紅葉めぐりスタンプラリー
小旅行
幻の展覧会等
歴史
名所旧跡巡り
芸術
映画
文学
季節の風物詩
近郊散策
記事作成中(近日中アップ予定)
書評
未分類
ライフログ
幕末明治の
記事ランキング
以前の記事
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
more...
お気に入りブログ
爆裂太鼓 だいあり館
dezire_photo...
めぐり逢うことばたち
最新のコメント
こんにちは。 鈴木其一..
by desire_san at 01:13
こんにちは。すみだ北斎美..
by desire_san at 22:49
こんにちは。 私も北斎..
by desire_san at 19:15
こんにちは。 私も北斎..
by desire_san at 19:13
元呑 昭夫 様 ..
by nene_rui-morana at 12:18
暑中お見舞い申し上げます..
by desire_san at 17:42
新年おめでとうございます..
by desire_san at 23:11
 お返事遅くなりました。..
by nene_rui-morana at 23:46
はじめまして。 ブログ..
by tちーこ at 09:34
こんにちは。 私もレオ..
by desire_san at 08:30
最新のトラックバック
venussome.com
from venussome.com
http://www.v..
from http://www.val..
過去に来日した作品も回顧..
from dezire_photo &..
浮世絵の誕生・浮世絵の歴..
from dezire_photo &..
浮世絵の誕生・浮世絵の歴..
from dezire_photo &..
美は幸福を約束するものに..
from dezire_photo &..
宝石のような輝をもった印..
from dezire_photo &..
ボッティチェリの魅力とフ..
from dezire_photo &..
クリムトと並ぶ世紀末芸術..
from dezire_photo &..
jumppulse.net
from jumppulse.net
検索
タグ
(91)
(65)
(61)
(50)
(33)
(31)
(31)
(28)
(26)
(23)
(20)
(20)
(20)
(17)
(16)
(14)
(13)
(13)
(13)
(13)
その他のジャンル
ファン
ブログジャンル
画像一覧


ささやかな贅沢


f0148563_15400702.jpg 


 今年も、ボジョレーヌーボーが解禁となりました。

 以前は自分には全く関係ないことでしたが、加齢により寝つきが悪くなった数年前から、楽しみになりました。

 先日はコンビニで赤を買って賞味、本日は飲む機会が少ない白を買いました。
 通常は寝がけの御供はコンビニの安いペットボトルのワイン、自分へのご褒美に少し奮発しました。

 カテゴリはやや無理がありますが、このニュースを見聞すると、今年も残り少ないことを感じます。

 平成最後となるボジョレーヌーボーのコルクと瓶は、記念にとっておこうかと思っています。


[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-11-26 15:49 | 季節の風物詩 | Comments(0)

フェルメール作品リスト

 本リストは2012年≪フェルメール光の王国展≫の記事の整理用に作成しましたが、今後は逐次内容を書き換えていく予定です。
 すなわち、新たなフェルメール作品が発見されれば書き加え、逆にリスト中の作品がフェルメール作ではないと判明したら削除します。
 見た月日と場所も書きます。昔のことで思い出せないものは判明した時点で書き加えます。
 また、赤字表記の作品は未だ直接見ていないもので、いつの日か全作品が黒字になればいいなと思っています。


【マウリッツハイス美術館】*オランダ
1.デルフト眺望
2.真珠の耳飾りの少女
   2012年9月7日、11日  東京都美術館
3.ディアナとニンフたち

【アムステルダム国立美術館】*オランダ
4.牛乳を注ぐ女
  2018年11月20日  上野の森美術館
5.青衣の女
   2012年 Bunkamura ザ・ミュージアム
6.恋文
7.小路

【ベルリン国立美術館】*ドイツ
8.真珠の首飾りの少女(真珠の首飾りの女)
    2012年8月8日  国立西洋美術館
    2018年11月20日  上野の森美術館
9.紳士とワインを飲む女(ワイングラス)
    2018年11月20日  上野の森美術館
【アントン・ウルリッヒ公美術館】*ドイツ
10.二人の紳士と女

【ドレスデン国立美術館】*ドイツ
11.窓辺で手紙を読む女
12.取り持ち女


【シュテーデル美術館】*ドイツ
13.地理学者
    2011年  Bunkamura ザ・ミュージアム

【ルーブル美術館】*フランス
14.天文学者
    2015年5月  国立新美術館
15.レースを編む女

【ロンドン・ナショナル・ギャラリー】*イギリス
16.ヴァージナルの前に立つ女
17.ヴァージナルの前に座る女

【ケンウッドハウス】*イギリス
18.ギターを弾く女

【バッキンガム王室コレクション】*イギリス
19.音楽の稽古

【スコットランド・ナショナル・ギャラリー】*イギリス
20.マリアとマルタの家のキリスト
    2018年11月20日  上野の森美術館  外1回?

【アイルランド・ナショナル・ギャラリー】*イギリス
21.手紙を書く女と召使い(手紙を書く婦人と召使い)
    2012年 Bunkamura ザ・ミュージアム
    2018年11月20日  上野の森美術館

【ウィーン美術史美術館】*オーストリア
22.絵画芸術
    1993年  ウィーン美術史美術館

【ワシントン・ナショナル・ギャラリー】*アメリカ
23.手紙を書く女
    2012年 Bunkamura ザ・ミュージアム
24.天秤を持つ女
25.赤い帽子の女(赤い帽子の娘)

26.フルートを持つ女


【フリック・コレクション】
27.兵士と笑う女
28.女と召使い
29.稽古の中断

【メトロポリタン美術館】*アメリカ
30.眠る女
31.水差しを持つ女
    2016年2月11日(金)  森アーツセンターギャラリー
32.窓辺でリュートを弾く女(リュートを調弦する女)
    2018年11月20日  上野の森美術館
33.少女
34.信仰の寓意
【個人蔵】
35.聖女プラクセデス
36.ヴァージナルの前に座る若い女


【イザベラ・スチュアート・ガードナー美術館】*アメリカ
37.合奏 (1990年盗難)

[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-11-20 23:33 | 2012フェルメールYEAR | Comments(0)

名工の明治

f0148563_20075720.jpg

  [副 題] 工芸館開館40周年記念所蔵作品展  [見学日] 2018年3月27日(火)


  [会 場] 東京国立近代美術館工芸館



 2018年の桜の季節には、北の丸公園界隈で注目の展覧会がいくつも開催された。

 本展覧会の情報は新聞で知る。年度末のとりわけ多忙な時期だが、本展覧会では見る機会の少ない名品が公開されるようなので、諸般をやりくりして時間をつくり、お花見も兼ねて足を運んだ。

 特別公開されていた皇居乾通りや北の丸公園の桜を見た後、かなり疲れた足を引きずって会場へと向かう。

 会場は旧近衛師団司令部庁舎、自分の中学高校はここより近い場所にあったので、遠目から何度も目にしていたが、建物内に入るのは今回が初めてだった。

f0148563_20080073.jpg



Ⅰ.明治の技の最高峰-帝室技芸員

 スタートから明治技芸員の作品が見られて感激、高浮彫からアール・ヌーボー風まで展示は多彩、小さな作品もあったが煌びやかで見事な造形に魅了された。

板谷波山、初代宮川香山、香川勝広の作品は複数の他所で見ている。

 海野清作【彩金三ノ鼓並雲鶴紋打敷】【和琴 琵琶 笙並袋 毛彫銀板台】に注目、先述の波山の息子とのことだった。



Ⅱ.明治の名工-鈴木長吉と≪十二の鷹≫

 本展覧会の目玉、鈴木長吉の【十二の鷹】のが展示されている。もちろん触れないが、ガラスケースではなく触れる位置で鑑賞することが出来て非常に嬉しかった。羽の質感、様々なポーズ、一羽一羽に魂が宿っているようだった。

f0148563_20081582.jpg

 本作品は明治26(1893)年に開催されたシカゴ・コロンブス世界博覧会で発表され、絶賛を浴びた。それから125年、修復を終えて今回、お披露目が実現した。

 昔の写真、見どころのパネル、X線写真なども展示されていた。



Ⅲ.技の展開と新風

 聞いた名、初めて知る名、本章の展示にも見事な造形に魅せられた。作者の香取秀真や六角紫水は、1925年に設立された「工芸済々会」のメンバーとのこと、この団体について調べてみたが残念ながら詳しいことは分からなかった。

 平田郷平作【桜梅の少将】はそこに立っているようだった。

 平松宏春作【金具 白狐】は緻密な毛並の表現を拡大鏡でじっくり鑑賞した。

 本章にも海野清や板谷波山の作品が展示されていた。


 

Ⅳ.技と護る・受け継ぐ-戦後の工芸保護政策と、今日の技と表現

 本章に展示されているのは太平洋戦争期から今世紀初めまでに制作された作品、作者は知らない人が多いが、技は間違いなく継承されていることを実感した。展示作品と作者の中から、間違いなく将来、重文や人間国宝が誕生するだろう。

個人的には、松田権六作【蒔絵螺鈿有識文飾箱】、秋山逸生作【輪花文縞黒檀印箱】、飯塚琅玕斎作【花籃 あんこう】、勝城蒼鳳作【波千鳥編盛籃 溪流】などに注目した。

 多くの逸品に囲まれて、心穏やかな気分になった。



<感想>

 若き日は身近な施設でありながら、今日まで中に入ることがなかった当館、今回の企画は規模は大きくはないが明治150年の今年に相応しい素晴らしいものだった。最近は多くの展覧会で制限つきで許されているが、本展覧会でも展示の写真撮影が許された。撮影できた作品数は国内ではこれまでの最高かもしれない(しかし、あまり綺麗に写せなかったのでアップする写真は限定した)。

f0148563_20080475.jpg

 展覧会は非常に満足のいくものだったが、同時に要望も覚えた。一つは開催者へ、展示目録の作品名には展示作品と同じ番号をふっていただきたい(当日自分で書き込んだが老眼の身にはしんどい)。もう一つは本ブログの環境について、自分は概ね満足しているが、動画を貼り付けられるようにしてほしい。今後展覧会で作品が撮影できる機会が増えれば、スライドショーをアップしたい。

 なお、関連サイトで確認したが、近い将来に当館の多くの作品と機能が金沢に移転するとのこと、寂しい気もするが、移転前に再び展覧会が開催されるなら足を運び、金沢での再会に夢を託したい。


[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-11-06 19:59 | 明治維新150年関係 | Comments(0)

鑑賞した展覧会 2018

f0148563_11062244.jpg


f0148563_11053133.jpg

f0148563_11061953.jpg


f0148563_11053991.jpg

f0148563_21053766.jpg
f0148563_21054933.jpg
f0148563_21054314.jpg
f0148563_21055531.jpg
f0148563_21062636.jpg

[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-11-03 21:08 | 記事作成中(近日中アップ予定) | Comments(0)

驚異の超絶技巧!

f0148563_21251415.jpg


[副 題] 明治工芸から現代アートへ


[会 期] 2017年9月16日(土)~12月3日(日)


[会 場] 三井記念美術館


 


帝室技芸員を知って以来、近代日本の超絶技巧に魅了されている私、表記展覧会を見逃すわけにはいかない。

 会場へ向かう道中にも期待と興奮で胸が高鳴った。

 三井記念美術館へは何度か訪れている。江戸が感じられる日本橋という立地も気に入っている。


  ※作品名の後の()内は所有者、無記入のものは個人所蔵です。現代作家の作品については作者名の前にMを付記させていただきました。



続きはこちら
[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-10-24 21:27 | 明治維新150年関係 | Comments(0)

和モダンの世界 近代の輸出工芸

[副 題] 金子皓彦コレクションを中心に


[見学日] 平成29年12月22日(金)


[会 場] たばこと塩の博物館



 『たばこと塩の博物館』が東京スカイツリーに程近い墨田区横川に移転してから、何度か展覧会に足を運んだ。感銘を受けた企画展もあったが、恥ずかしながら多くの記事をアップできないまま今日に至っている。

 しかし、幕末以降に輸出された超絶技巧作品を紹介する表記展覧会は、明治150年の今年中にまとめたいと思った。

 展示作品の多くは以前に渋谷で見ていると思うが、今回も大きな感銘を受けた。



続きはこちら
[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-10-14 10:00 | 明治維新150年関係 | Comments(0)

メアリー・カサット展

f0148563_14253036.jpg
[副 題] 印象派を代表する女性画家。[会 期] 2016年9月3日(土) [会 場] 横浜美術館


 印象派の展覧会は都内や隣接県では毎年のように開催されているが、女流画家が主役となる企画は多くない。初来日の作品も見られるというので、会場はやや遠いが足を運ぶことにした。

 会場に入ってまず目に入ったのは、主催者の挨拶パネルと1914年撮影のカサットの写真、メアリー・カサット(1844年~1926年)はピッツバーグ郊外の裕福な家庭に生まれ、画家を目指して21歳の時にパリに渡った。

 ※作品名後の()内は所蔵者、未記入は個人所蔵品です。



Ⅰ.画家としての出発

 スタートは1873年に制作された【バルコニーにて】(フィラデルティア美術館)、本展覧会を特集したテレビ番組でも紹介された。

【若い娘の頭部】(ボストン美術館)、【赤い帽子の女性】(ジェラルド&キャサリン・ピーターズ夫妻協力)と展示が続く。

 日本で江戸時代が終焉した1867年頃に撮影された肖像写真も展示されていた。



続きはこちら
[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-10-13 15:23 | 展覧会・美術展(西洋編) | Comments(0)

前島密 生涯とその業績 展

[副 題] 前島密生誕180年&郵便貯金140年


[会 期] 平成27年4月11日(土)~6月21(日)


[会 場] 郵政博物館



東京スカイツリータウン内に移転した<郵政博物館>で、平成27(2015)年に近代日本の郵便の父・前島密生誕180年と郵便貯金140年を企画する展覧会が開催された。

 開催期間中にスカイツリータウンに行く機会があったので、立ち寄ってみた。2回行ったが、レポは一括でまとめます。

会場では、パネル「前島一代記」で前島の生涯を紹介したほか、写真や肖像画・墨跡その他ゆかりの品々が展示されていたような気がします。しかし、見学から長期間が経過し記憶が曖昧となり、展示リスト等も配布されたなかったため、展示内容が思い出せません。よって本稿は、当日のわずかなメモから前島の生涯を追ってみたいと思います。



 私が前島密の名を知ったのは小学校3年か4年の時、国語の教科書に郵便事業を紹介した内容が掲載されていて、イギリスのローランド・ヒルと共に記憶に刻まれた。

 高校3年の日本史の授業では「今ではあまり出回っていないが、1円切手に前島密の肖像画が使われている。」と先生に教わった。

 それから久しく、その生涯等に触れることはなかったが、今回貴重な機会に恵まれた。なお、平成の世になってから消費税の導入で1円切手は再び世の中に出回ることになった。



続きはこちら
[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-10-04 22:24 | 明治維新150年関係 | Comments(0)

花燃ゆ

f0148563_12370095.jpg


[副 題] 2015年NHK大河ドラマ特別展


[見学日] 2015年7月20日(月祝)


[会 場] 江戸東京博物館・1階特別展示室



 2015年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』は、視聴率は高くなかったが、しっかりした時代考証に基づいた良い番組だったが、実は自分はほとんど見ていなかった。

 しかし、ここ数年は恒例となっている江戸東京博物館での特別展には赴いた。



プロローグ「文の育った萩」

スタートは明治初年に撮影された【萩城天守閣写真】のパネル、所蔵は山口県文書館、山口に行った時に見たどうかは記憶がない。以後、現地の博物館が所蔵する資料は同様、歳月の経過はいかんともしがたい。萩城は明治4(1871)年に解体された。

 【防長両国絵図屏風】(萩博物館)には、近代の足音が感じられる。

 【萩城下町絵図屏風】(萩博物館)を見て、松下村塾や志士たちの家の場所が知りたいと思った

 【行程記 登り一・二】(山口県文書館)は、太田記念美術館等で見た菱川師宣の【東海道分間地図】が思い起こされた。師宣の街道マップは普通の和紙に墨で描かれていたが、こちらはカラフルで紙質も良い。

 その後は、敬親を含めた毛利家関係の展示が続く。【毛利公御代々御画像】(山口県立山口博物館)はレンブラントなどが描いたオランダの集団肖像画が思い出された。



続きはこちら
[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-10-01 13:32 | 明治維新150年関係 | Comments(0)

彼岸の中日

 23日は秋分の日、非番の日曜日でしので、菩提寺に行きました。

 父が亡くなってから、お寺に行くことが増えましたが、春と秋の彼岸は特に感じるものがあります。墓所は季節の花で彩られ、目を楽しませてくれます。同じく先祖を思う方々と墓に参ると、余裕のない日常生活に疲れ気味の心身が少し癒される気がします。

 いささか不純ですが、菩提寺では美しい昼食と御茶を出して下さるのも楽しみです。

 行きは少し雨に降られましたが、晴れ男だった父の面目か、読経が終わって塔婆をあげる時には晴れていました。


 秋雨前線の活動が活発ですが、昨日も午後は晴れて、見事な中秋の名月が見られました。

 本年度も半分が過ぎ、来週から第3四半期に入ります。


[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-09-25 21:20 | 季節の風物詩 | Comments(0)

特別展 平安の秘仏

[副 題] 滋賀・檪野寺(らくやじ)の大観音とみほとけたち


[会 期] 2016年9月13日~12月11日


[会 場] 東京国立博物館・本館特別5室



副題のとおり、表記展覧会は滋賀県甲賀市にある天台宗の古刹・檪野寺(らくやじ)の仏像が一堂に会したもの、展示作品は全て重要文化財に指定されている。

檪野寺に行かれる可能性はほぼ皆無なので、貴重なこの機会に珠玉の仏像をぜひ見ておこうと思った。


 会場に入ると、前面はすぐ壁となっていて、写真に囲まれながら中へと進んだ。

出展作品は同名が多いので、作品名の前に会場で配布された出品目録の番号を記します。例によって長時間が経過したため、細部に記憶違いがあると思いますが、ご了解ください。



 1【十一面観音菩薩坐像】は3メートル以上ある。頭上面のパネルに解説が書かれていたと当日のメモにある。重文に指定された十一面観音坐像としては日本最大、下ぶくれの顔と均整のとれた体型が美しい。


2【毘沙門天立像】は好きなタイプの作品、ずんぐりとした体形の素朴で愛嬌のある彫像だが、造形は見事である。全身に虫食いが見られた。ベルト?や衣装のデザインは印象的、顔のあたりは木目をよく活かしている。

似た彫像をどこかで見た記憶がある。顔の真正面から見ると、左上顔部が隠れるポーズがキマっている。


 4【吉祥天立像】は、国宝画・薬師寺の【吉祥天像】とはかなり違うが、かつての華麗な彩色の装飾の名残りがある。両手先に破損があり素朴だが、心打つ。


 6【観音菩薩立像】には鑿(ノミ)の跡があり、足指も彫られていないので、未完とも言われている。しかし、表現に荒々しい鑿跡を残す鉈彫(なたぼり)という技法との説が有力らしい。穏やかな表情の顔が印象的だった。


 7【観音菩薩立像】はやや険しい目つきの作品、木目をよく活かしている。


 9【薬師如来坐像】は新薬師寺寺の同名像に似ている。衣にしのぎ立った襞を交えている、これは後述の16【地蔵菩薩立像】もみられる。


12、13【観音菩薩立像】2つの観音菩薩も、木目をよく活かしている。


 16【地蔵菩薩坐像】は2【毘沙門天立像】と共に今回特に魅了された作品、金箔が眩く、首飾り?も華麗、指先の表情が素晴らしい。光背も制作当時のものだが、この類を見るのは初めてかもしれない。像内には文治3(1187)年の墨書銘があるが、パネルを展示してほしかった。


 18【地蔵菩薩立像】は衣の襞をほとんど刻まず彩色で表現している。本作品のように動きが少なく控えめな表現の仏像の中には、本地仏があるという。


 19【吉祥天立像】は妊婦のようにお腹がふっくらしている。


 20【吉祥天立像】は、6【観音菩薩立像】と同じく意図的に鑿目を残した鉈彫表現の作品、19【吉祥天立像】とは全く違った。



 今回は、通常は厨子に安置され秘仏となっている本尊【十一面観音菩薩坐像】を含め、貴重な諸像を一度に見ることができた。未知の「甲賀様式」を知ることもできた。

会場はそれほど広くないので、室内を何度も廻り、いろいろな角度から繰り返し鑑賞した。

 檪野寺行かれないとは思うが、再会の夢は持ち続けていきたい。


[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-09-15 19:20 | 展覧会・美術展(日本編) | Comments(0)

着想のマエストロ 乾山見参! 後期

[会期] 2015年6月24日(水)~7月20日(日祝)

[会場] サントリー美術館


 多忙の折、表記展覧会に行くべきか迷ったが、尾形乾山を主役に据えた展覧会が開催される機会は少なそうなので、足を運ぶことにした。

 会場内には、乾山の年譜等も紹介されていた。

 尾形光琳・乾山兄弟の実家が京都の大呉服商・雁金屋だったことは有名、乾山(1663年~1743年)の幼名は「権平」「寛三郎」で改名後の名が「深省」であることは今回知った。光琳の幼名は「市之丞」だという。

 派手好きで放蕩者だった兄とは対照的に地味で真面目な性格だった乾山は、仁和寺の南で禅や学問に励み、この近くに住んでいた野々村仁清に陶芸を学んだ

 ※作品名の()内は所蔵者、無記入は当館所蔵です




続きはこちら
[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-09-01 19:13 | 展覧会・美術展(日本編) | Comments(0)

浮世絵師のコラボレーション空間(ロバート・キャンベル氏講演会)

先述したとおり、静嘉堂文庫美術館での小林忠先生の講演会が聴講できなかったので、ロバート・キャンベル先生の講演は何としても拝聴したかった。念願かなった喜びは計り知れない。

 当日の3月10日は土曜日、現在の自分はスパン勤務で定期的に土日祝祭日出勤があるが、幸いこの日は休みがとれた。奇しくもこの日は、東京の下町一帯が焦土と化した東京大空襲から73年目、江戸の文化を堪能できる平和な時代の意義を痛感する。


 午後1時15分より整理番号順に入場したが、私は貰った番号が後の方だったので会場内にはもう席が少なく、わずかに空いていた後方に着席した。


 1時30分より講演開始、数多くのテレビ出演などで人気を博している東京大学名誉教授・キャンベル先生の優しく親しみのある語り口に、参加者は熱心に聴き入っていた。

 自分も直にお話を聴くことができ、感激した。しかし、悲しいかな、年度の切り替えの慌ただしさでで早期に感想をまとめることができず、その後今日までの忙しさも尋常ではなく、細部の記憶が薄れてしまっている。よって以下の記述には記憶違いもあると思いますが、ご了承ください。


 キャンベル先生は、本展覧会の主役・国貞や、葛飾北斎など、浮世絵師について語られた。浮世絵が大変お好きということで、大学者と価値観を共有できていることを嬉しく思った。


 講演では、「浮世絵師が身を置いた不特定多数の人がいる空間」として、書画会について特に熱く語られた。

 1792年の万八楼の書画会、式亭三馬や歌川豊広が参画した1802年の 川楼の書画会などについて触れられた。

 当日のメモには「画帖 扇面の儀、かたく...」「三浦派」といった記録があるが、恥ずかしながら内容が思い出せない。

1811年3月12日の中村楼での式亭三馬の書画会には、前日より山東京山や摺師・版元ら多くの人が会場に集まっていたという。既にデビューしていた26歳の国貞も師匠・初代豊国と共に世話役をつとめている。余談だが、この中村楼は両国にあり、国貞には馴染みの料亭となったようで、後に彼の古稀の書画会も開催された。写真も残っている。

浮世絵師はこのような共同社会に身を置いていたとキャンベル先生は語られていたように思う。

書画会の準備に要した時間、連絡役などに子どもを使う、実際に会場に足を運ぶ、これらが貴重な副産物を生んだと話された。

個人的には、河鍋暁斎が書画会の様子を描いた作品に大きな感銘を受けている。多くの人が集い、会場の熱気が伝わってくるようで、国貞作・中村座の楽屋絵と共通するものを感じる。

今回、キャンベル先生のお話を聴いて、より関心が高まった。私の住む地には江戸時代、番付の上位にランクインする料亭が何軒もあり、そこで当時の人気浮世絵師が書画会を開いたことは充分考えられる。今後は浮世絵とあわせて、書画会にも注目していきたい。


上記の他、幕末~明治初期に日本を訪れた外国人についても語られた。

 西郷隆盛の肖像を描いたことで知られるキヨソーネは、ジェノバに書物を1000点以上持ち帰ったという。内容は娯楽用の絵本や実用の絵手本とのことだった。

 他に、暁斎の弟子でもある建築家コンドル、お雇い外国人チェンバレンなどについて話された。

、『Dr.クロワッサン』と中野三敏氏についても触れられたようだが、こちらの内容は思い出さない。


 世界最古の美術雑誌『国華』についても語られた。現在の主管は小林忠先生、本展覧会の後、上野で特別展が開催された。


 キャンベル先生の講演が終わった後、当館・河野元昭館長が登壇され、定刻終了まで共に語られた。今回展示された当館所蔵の国貞作品を紹介した図録『歌川国貞』は既に品切れとのこと、国貞ファンになって間もない頃に当館で開催された展覧会を見に来て購入しておいて本当によかった。


 全て終了した後に、わずかながら先生とお話することができて、とても感激した。

 この後にも、各所で精力的に講演活動をこなされている先生、いつか再びお目にかかれる日が訪れることを切望してやまない。



[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-08-25 21:54 | 講演会・講座(含 回想) | Comments(0)

歌川国貞展 後期

[副 題] 錦絵に見る江戸の粋な仲間たち


[見学日] 平成30年3月10日(土)


[会 場] 静嘉堂文庫美術館



 表記展覧会はもちろん前後期見るつもりだった。

先述のとおり、前期開催中に実施された小林忠先生の講演会を聴き逃してしまったので、ロバート・キャンベル先生のお話は何としても聴講したいと思い、必死で時間を確保した。

しかし、超有名な先生なので早くに定員に達することが予想され、会場は自宅からはやや遠いので早めに行って整理券を確保することも困難、当日はやや不安を感じながら二子玉川駅で昼食を済ませた後にバスで会場へと向かった。

案の定、入口には「定員に達しました」の貼り紙、大いに失望しつつ建物へと向かう。

チケット購入時にダメもとで聞いてみたら「まだ受付しています」との返事、まさに地獄から天国へ駆け上がった気持ちだった。最後まで諦めない、しっかり確認する、座右の銘として心に刻んでおきたい。

講演をはさんで、夢の国貞ワールドを心ゆくまで堪能した。



続きはこちら
[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-08-24 22:46 | 展覧会・美術展(日本編) | Comments(0)

歌川国貞展 前期

f0148563_14112969.jpg


[副 題]

   錦絵に見る江戸の粋な仲間たち


[見学日] 平成30年2月4日(日)


[会 場] 静嘉堂文庫美術館



 表記展覧会を自分が前後期共に見ずに済むわけはない。例によって必死にスケジュールを調整した。



 チケットを購入し、ロッカーに荷物を預け映像を見ながら小休止した後、歌川派略年譜を見つつ会場に入る。


 スタートは【今様見立士農工商 職人】、色が非常に鮮やか、【今様見立士農工商 商人】と合わせて見た。後者の左襖には下谷の錦絵問屋・魚屋栄吉の新刊宣伝ポスターが大きく描かれ、看板に見られる国貞は二代目、彫師は名工と名高い「横川彫竹」である。


 【江戸花見たて六歌仙】は多分初見だと思う。



続きはこちら
[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-08-19 15:07 | 展覧会・美術展(日本編) | Comments(0)

生誕150年 横山大観展 前期

f0148563_18181149.jpg
  [見学日] 2018年5月5日(土祝)   [会 場] 東京国立近代美術館


 明治維新150年目の今年は、見応えありそうな展覧会が目白押し、【生々流転】全巻が見られる表記観覧会も見逃すわけにはいかない。

当日は東京都写真美術館の特別展を見た後、JRと地下鉄を乗り継いで会場へと向かった。

作品名後の()内は所蔵者です



続きはこちら
[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-08-18 17:23 | 明治維新150年関係 | Comments(0)

西郷どん・後期 1

f0148563_10560512.jpg

[副 題] NHK大河ドラマ特別展  [見学日] 平成30年6月29日(金)  [会 場] 東京藝術大学大学院美術館



 大河ドラマの特別展は江戸東京博物館で開催されるのが恒例だが、現在は1階展示室が改装工事中のためか、今年は表記会場となった。

 今年は明治維新150年で幕末・維新期が注目されており、様々な企画が目白押し、表記展覧会は大学の後輩が送ってくれた割引券を利用して鑑賞した。

当日は直前の休日出勤の代休をとった。近くの喫茶店で小休止し水分を摂り、会場に向かった。



 まずはB2Fに移動し、映像コーナーで≪西郷どん 英雄への道 青春篇・怒涛篇≫を見た後、展示会場へと入った。

作品後の()内は所蔵を記しています



プロローグ

 スタートは【西郷隆盛肖像画】(個人)、【薩摩潟】(鹿児島県歴史資料センター黎明館、以後「黎明館」と略)の制作は明治28(1895)年、大正3(1914)年に桜島の噴火で大隅半島と陸続きになる以前の時代を伝えている。

 【琉球御召舟之図】(鹿児島県市立美術館)は徳川家茂の将軍就任を祝う船団を描いたもの、居並ぶ大艦隊に圧倒された。

 西郷の関わる人物の相関図も展示されていた。そうそうたる面々に時代のスケールを感じる。

 【薩摩琵琶 銘 木枯】(個人)はシンプルな造形だが格調高い逸品、西郷が演奏を聴いたとも言われている。



続きはこちら
[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-07-29 11:50 | 明治維新150年関係 | Comments(0)

加藤剛さん、ご逝去

 俳優の加藤剛さんが先月亡くなられていたことが報じられました。享年80歳。


 加藤さんは自分にとって、忘れることのできない役者さんでした。

 小学校時代に放映されていたテレビドラマの主役だったのが加藤さん、この作品はその後の人生を決定づけるほど、自分にとっては大きなものとなりました。

 子ども心にも加藤さん演じる歴史上の人物に魅了され、親に「まだ早すぎる。」と叱責されながらも、なけなしの小遣いをはたいて原作を買って読みました。この番組がきっかけに歴史に興味を覚え、以後は歴史小説や関連書を読みまくる中高生生活を送りました。高校の部活動は史学部、大学は史学科を選びました。

 山本五十六という人物の名前と業績を知ったのも、中学生時代に加藤さんが彼を演じたテレビドラマからでした。

代表作「大岡越前」にもいろいろな思い出があります。やはり若き日に感銘を受けた司馬遼太郎氏作「関ヶ原」がテレビドラマ化された時は石田三成を演じられました。

 出演映画も、テレビや高校の映画上映会で何本か拝見しました。


 あらためて振り返ると、自分の人生が加藤さんから受けた影響は非常に大きかったことを実感します。これ以外に、すぐに思い出せないものもあると思います。

大学の専攻や現在関心をそそられるのは別の時代ですが、思い出のドラマで加藤さんが演じた人物は自分の中で不動の地位を占めており、関連書が刊行されれば必ず買っています。

このドラマのメインキャストの多くが、旅立たれました。

加藤さんが亡くなられたのは自分の誕生日のちょうど一カ月後、この日を忘れることはありません。

 

 自分にとって大変大きな存在が、また一人、天上の人となりました。過去に心をとめた方の訃報に接する度に、自分の中で一つ幕が下りたことを実感します。


 いささか不釣り合いとは思いますが、自分の中の思い出により、本稿は「歴史」のカテゴリにアップさせていただきました。

 

 つつしんで、ご冥福をお祈りします。


[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-07-10 22:37 | 歴史 | Comments(0)

御見舞い

 平成最後の夏、日本は未曽有の天災に見舞われました。


 先月、大阪北部で発生した地震では、小学校のブロック塀が崩れてこの学校に通う生徒さんが亡くなるという痛ましい事故が発生してしまいました。


 その記憶も冷めやらぬうちに、西日本を空前の水害が襲いました。かつて旅行で訪れた多くの町に、被害が発生しています。

 北九州、山口、岩国、松山、大洲、宇和島、広島、岩国、岡山、高梁、総社、倉敷、関、素晴らしい思い出を与えてくれた町が浸水し、住宅や車両が土木や土砂で破壊されている映像を見て、心が痛みました。亡くなられた方の数が増える度に、涙がこみあげてきました。


 これまでに表記の題で、何度記事をアップしたでしょうか。最近頻発する地震も含めて、近年日本を襲う天災は想像を絶するものがあります。

 避難所で災害関連死が発生しないこと、一日も早い復興を、心より祈っています。


[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-07-09 22:11 | Comments(0)

勝川春章と肉筆美人画

[副 題] <みやび>の女性像


[見学日] 2016年3月25日(金)


[会 場] 出光美術館



 自分は浮世絵に関しては圧倒的に版画派、もちろん肉筆浮世絵にも好きなものはあるが、多忙の折、表記展覧会には足を運ぶ予定はなかった。

しかし、太田記念美術館の展示がとても良く、相互割引もあったので、最近関心を深めている勝川春章の貴重な肉筆画を見てみることにした。

作品名の次に明記がないものは出光美術館所蔵です



Ⅰ.春章の達成 - 「美人鑑賞図」にみる創意

スタートは春章晩年の大作【美人鑑賞図】、本展覧会の目玉となる華やかな作品である。大きな画絹に思い思いに過ごす十一人の美人が鮮やかな色彩で描かれている。釘隠しの花菱紋から、この画の舞台は六義園、柳沢信鴻(吉保の孫)が古希の記念に発注したとの説が出されている。また、シカゴ美術館所蔵の鳥文斎栄之作【福神の軸を見る美人】と似ていることも指摘されている。着物や帯の柄、各種アイテム、猫、花瓶の花、等々、円熟期の春章の本領が凝縮した名品である。

 本章には、瀬名富三郎が1818年頃編纂した『諸家人名江戸方角分』が展示されていた。江戸各所に住む著名人を記号で表した職業などとともに収録したもので、春章ほか今日一般に知られている人物が登場する。ぜひ全頁を見てみたい。所蔵する国立国会図書館のデジタルアーカイブスなどを調べてみようと思っている。



続きはこちら
[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-07-04 13:37 | 展覧会・美術展(日本編) | Comments(0)

生誕290年記念 勝川春章-北斎誕生の系譜

f0148563_21293593.jpg


     [見学日] 2016年3月18日(金)


     [会 場] 太田記念美術館



 近年大人気の葛飾北斎は、駆け出しの頃は勝川春章の門下で活動し、「春朗」と号していた。2016年はその春章生誕から290年目といわれ、浮世絵の聖地・太田記念美術館で表記特別展が開催された。

 複数の浮世絵展覧会により、勝川派の作品も良いなと思うようになっていたので、副題にも惹かれ、表記展覧会に足を運ぶことにした。

作者名の表記がない作品は勝川春章作、所蔵の表記がない作品は当館所蔵です。






続きはこちら
[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-06-24 16:27 | 展覧会・美術展(日本編) | Comments(0)

幕臣たちの文明開化

f0148563_12110357.jpg
       [副 題] 企画展 明治改元150年

       [見学日] 平成30年6月8日(金)


       [会 場] 郵政博物館・企画展示場



スカイツリータウン内にある郵政博物館には、移転間もない頃から何度か足を運んだが、記事がアップできないままになっている。

 しかし、表記展覧会には節目の今年に関連した内容なので、多忙の折、頑張ってまとめた。

 当日仕事だったが午後は休暇をとり、同じ建物内にあるレストランで昼食をとった後、会場に入った。

 企画展示場は、常設展スペースを奥に入った一角にある。フラッシュをたかなければ写真撮影もできた。

当館には、推理小説等で有名な「ブラックペニー」や、切手マニアが多かった自分の世代では忘れることのできない「見返り美人」「月に雁」などがあるが、本日は予定が入っているので常設展の見学は見合わせた。ただし、後藤新平の書簡だけは見た。逓信大臣を務め、初代通信文化協会総裁にもなっている。



★幕末

 まず目に入ったのは、ペリーが来航した時にもたらされた【エンボッシング・モールス電信機】、傍らには【模型】もあった。対面には【地球万国方図(複製)】が掲示されていた。

 様々な展覧会で目にした『ペリー日本遠征記』は、1856年刊行版が展示されていた。原書名は【Narrative of The Expedition of an American Squadron to the China Seas and Japan】であることを知った。

 次いで、林子平の【三国通覧記】、【デイニエ電信機】、包教という人物の測量日記、天才にして奇人・佐久間象山の肖像写真などが目に入る。象山は墨田の英雄・勝海舟の年上の義弟である。

 旧幕臣で明治政府に重用され、逓信大臣も務めた榎本武揚が明治24(1891)年に記した書軸【琴中悟り得て能く趣き無く酒裏参頠天に酔わず】にも注目、彼は晩年、現在の墨田区内に隠棲し、よく馬で通った旧木母寺近くに銅像が建っている。

 【長崎居留地坪数絵図】【函館分間絵図】【下田港見取絵図】等々、新たな時代の幕が明けて諸外国との通商の窓口となった町の地図には注目した。

 日本の郵便制度の生みの親・前島密関係では、刀や脇差、鞘、裃、旅行記の草稿などが展示されていた。当館では以前、前島に関する企画展が開催され、郵便事業以外でも多大な功績を残していたことを知り、大いに感銘を受けた。その時の感想も未だまとめていないが、前島の生涯について少し調べて早くアップしたいと思う。



★維新

 髷を結った若き福澤諭吉の写真とあわせて、【西洋事情】が展示されていた。

 展示作品と同じか否かは不明だが、【親子内親王御降下行列図】は江戸東京博物館の特集展示で見たことがある。

 新たな首都・東京の地図【東京地本】も見られた。

 肖像写真と共に書額などが紹介されていたのは、有栖川野宮熾仁親王や三条実美などのVIP、前島密の書簡も見られた。



★文明開化

 時代は明治へと移り、郵便を含めた多くの近代的な制度が導入された。三代歌川広重が描いた開化浮世絵を含めた様々な展示は、新時代を息吹を今に伝える。

 情緒あふれる光線画で明治初期の景観を描き、「最後の浮世絵師」として人気と評価が高まっている小林清親は、現在の江戸博を含めた地にあった幕府御蔵屋敷詰めの武士の家に生まれた。本展には【常盤橋内紙幣寮之図】が展示されていた。近くには、渋沢栄一の肖像写真と前島密宛書簡が展示されていた。

 栗本鋤雲は幕末に軍艦奉行や外国奉行を歴任し、徳川慶喜の弟・昭武の欧州外遊にも随行したが、新政府には出仕せず新聞界に身を投じ、現在の墨田区内石原に住んだ。鋤雲が主筆をつとめた「郵便報知新聞」関係の展示、【郵便報知新聞発行の趣意書】【郵便報知新聞綴】は、【東京日々新聞】と共に、自分にとっては特に心に残る展示だった。

f0148563_12112179.jpg

f0148563_12111513.jpg


f0148563_12112409.jpg

 紆余曲折を経て現在の「読売新聞」「スポーツ報知」へとつながる郵便郵便新聞の本社が両国にあったことを【東京名所両国報知社図】で知った。

f0148563_12111869.jpg

 同じく幕臣だった成島柳北も維新後はジャーナリズムに身を置き、現在の隅田公園にほど近い地に住んだ。

f0148563_12112630.jpg

 当然ながら本章にも、書簡その他、前島密関係の展示はたくさんあった。

 伊藤博文と大久保利通の肖像写真の下に展示されていたのは【西南戦争時の電報】、読めることもあり、臨場感を覚えた。

f0148563_12111024.jpg



≪感想≫

 比較的小規模な展覧会だったが、内容は充実していて良い展示が揃い、見応えがあった。地元・墨田に関わる展示も多く、地域の文化施設としての責務がしっかり果たされていると感じた。

 明治150年の今年に相応しい展覧会で、前期は見られなかったが足を運ぶことができ、嬉しかった。

 もっとゆっくり見たかったが、後に予定があり、ある程度見て会場を出た。その後は同じ墨田区内の「すみだ北斎美術館」の企画展を見た。

その後は、幸い天候が良く日暮れが遅いので、墨田区南部にある展示で紹介されていた人物ゆかりの地などを数か所、巡った。


[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-06-11 13:10 | 明治維新150年関係 | Comments(0)

運慶 後期

f0148563_15311377.jpg


[副 題] 興福寺中金堂再建記念特別展


[見学日] 2017年11月17日(金)


[会 場] 東京国立博物館・平成館



 知人と見に行った表記展覧会の前期は大変素晴らしかった。わずかだが展示替えがあり、後期には【重源上人坐像】が出展されるとあっては、行かずにすむわけはない。

 しかし、10月末にひいた風邪がなかなか抜けず多くの展覧会のキャンセルを余儀なくされ、気が付けば会期も終了間近、必死で調整して何とか時間を確保、当日は午前中は仕事をして職場から会場へ向かった。

 今回は京成電鉄を利用、上野駅から道中のビル内の階段を上がり外に出る。通常は四季の移ろいを感じる機会の少ない身には、上野の山の色づいた銀杏には心癒される思いがした。目の前には長蛇の列、『怖い絵』展待ちは90分待ちとのことだった。



続きはこちら
[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-06-03 16:53 | 展覧会・美術展(日本編) | Comments(0)

勝鬨橋~築地外国人居留地跡 ※平成30年5月18日③

 本願寺を出た後、晴海通りを勝鬨橋へと向かった。道中に「軍艦操練所趾」の説明板が立っていた。

 橋詰にある「かちどき橋の資料館」に入り、関連展示や映像を見た後、勝鬨橋を往復した。

f0148563_20425073.jpg

f0148563_20430154.jpg

f0148563_21003045.jpg

f0148563_21002609.jpg



 橋名の由来は小学校時代に先生に教えてもらった。両親より祖父母に近いの年代の方なので、多分もう天国に旅立たれただろう。同じ頃に社会科の授業で跳ね上がるカラー映像を見た記憶がある。

 父が生まれた昭和15(1940)年完成で、交通量の増加により昭和45(1970)年を最後に開閉は行われていない。時を同じくして、かすかに記憶が残る都電も次々と廃止されていった。

 若き日に実家の仕事の関係で連日この界隈に自転車で来ていた母は「橋が上がると20分近く待たないといけないので、ああ今日は運が悪いなと思った。」と当時を回想する。生前の父も上がった勝鬨橋を見たし、都内を走る蒸気機関車にも乗ったと話していた。「両方とも珍しくもない、どこがいいんだ。」と呆れていたが、失われた日常生活は後世には貴重かつ羨ましい経験となる。



 その後は、聖路加国際病院がある明石町を、説明板を見ながら散策した。

 周知のとおり、ここはかつての外国人居留地、ガス街灯柱や煉瓦塀、築地カトリック教会などが残っている。太平洋戦争末期の東京は、相次ぐ空襲で甚大な被害を被ったが、聖路加国際病院のようなアメリカ関係の施設がある地域や、旧岩崎邸など戦後に接収できそうな建物がある場所には、焼夷弾は落とされなかったと聞く。

f0148563_20430438.jpg

f0148563_20430692.jpg


 地図を見ると、この界隈では近世以降、魅力的な歴史が刻まれている。

先程の勝鬨橋に近い月島に10年余り住んでいた知人がいて、「本当にあのあたりは良かった。築地は午後3時を過ぎると美味い海産物が安くなるし、町にも歴史がある。でも最近は町並みが変わってしまって残念。」と話している。

開発が進む前の景観を見る機会はなかったが、今でも街歩きは十分に楽しめる。本日はもう時間がないが、後日また、対岸の月島とあわせて、ゆっくりしっかり散策したい。自分なら丸一日かけても足りないかもしれない。



駅へと向かう道中の区営施設内にカフェがあったので入り、水分補給と足休めをした。



新富町から有楽町に出て、5時に予約しておいた店で家族と合流、ステーキやサラダのディナーをいただく。誕生日プレートが出されて時はBGMも流していただいた。



 ちょうど30年前の5月18日が、昭和最後の誕生日となった。そして今年の5月18日は、平成最後の誕生日となる。

 今さら祝う年でもないが、今年はまずまず良い誕生日を過ごせた。一つ残念だったのは、以前に家族からプレゼントされたお気に入りの扇子を落としてしまったこと、本願寺本堂で気がつき、歩いた箇所を探したが見つからなかった。

 本稿をアップした時点で、運気は誕生日より低下している。小さくはない問題や悩み事も抱えている。

 新元号最初の誕生日は、少しでいいから今より満ち足りた気持ちで迎えたい。

 


[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-05-29 21:54 | 明治維新150年関係 | Comments(0)

築地市場と本願寺 ※平成30年5月18日②

 迎賓館赤坂離宮の見学を終えた後、四谷駅へと戻る。時刻は午後2時を過ぎていた。

 地下鉄を乗り継いで、次の目的地・築地へと向かう。



 先ずは、築地場外市場を少し見学、平日の午後ということもあり、テレビで見た時ほどの人出ではなかったが、それでも外国人を含めた多くの人が店先を見ていた。

 自分ももっと時間をかけたかったが、本日は買物ができないので軽く流して見るだけにとどめ、楽しみは後日に回すことにした。

 さすがにお腹が空いてきた。本日のディナーは早い時間に予約を入れてあるので、昼食は好物のお寿司を立ち食いの店で少なめだが美味しくいただいた。



 続く目的地は築地本願寺、こちらもかねてから訪問したいと思っていたところ、現在の建物は昭和10(1935)年竣工、和洋折衷の本堂は荘厳で気品がある。

f0148563_20422064.jpg

 先ずは入口脇の酒井抱一の墓の前で手を掌わせた。「たくさんの素晴らしい作品を後世に残してくれてありがとうございます。多くの美術ファンが貴方の作品に魅せられています。」と御礼を気持ちをこめて。間新六や土生玄碩らの墓石が並んでいた。

 続いて本堂前で記念撮影した後、中に入り、本尊の阿弥陀如来立像に焼香・手を掌わせた後、堂内で小休憩、ここにあるパイプオルガンもよく知られている。

次の予定もあるので、こちらの滞在も本日は短めにした。

 境内には親鸞聖人の銅像がたっていた。

f0148563_21123734.jpg


[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-05-28 22:08 | 明治維新150年関係 | Comments(0)

迎賓館赤坂離宮 見学 ※平成30年5月18日①

 平成30年5月18日金曜日、また一つ年齢を重ねる。毎年この時期は、職場では前年度の決算や新年度準備などがたてこみ、年に一度の大切な日の過ごし方の計画をたてる余裕がない。以前には直前のGWにほぼ毎年旅行に行っていたのでそれが代替?になったが、今は遠出が不可能な生活環境となっている。

 今さら祝う年でもないが、大雨にでもならない限り、この日を通常とおりに過ごしてはやはり悔いが残りそうなので、振替休暇をとって都内のかねてから行きたいと思っていた場所に足を運ぶことにした。


 朝食をとり、11時少し前に自宅を出発、バスと地下鉄を乗り継いで四谷で下車、予約を入れた最初の目的地・迎賓館赤坂離宮を目指す。今より少し若い頃、この地の語学スクールに一時期通っていた。当時はJR線を利用し、記憶に残る町並みとはずいぶん変わったように思うが、それでもやはり懐かしい。

 駅で聞いたとおりに進むと、ほどなく前方にあの瀟洒な正門と建物が見えてきた。

 西門に回り、手荷物検査を受けた後、第2事務棟内のロッカーに荷物を預け、案内のDVDを見ながら汗をとり、本館へと向かう




続きはこちら
[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-05-27 17:36 | 明治維新150年関係 | Comments(0)

二件の訃報に接して

誕生日の前後に、二件の訃報に接しました。

幼き日、カレーのCM等により、アイドル時代の西城さんのファンになりました。毎週ほぼかかさず見ていたテレビ番組にも、よく出演されていました。

後に歌謡曲が好きでなくなりましたが、西城さんの活躍を見ながら同じ時代を生きてきました。

追悼番組で若い頃の映像を見て、あらためて、歌唱力がありダイナミックなパフォーマンスも絶品だったと感じています。


小学生の頃に放映され、その後の人生を決定づけられるほど大きな存在となったテレビ番組に、星由里子さんが出演されていました。控えめだけれど芯が強い女性像が持ち味だと自分は思っていますが、このドラマでは年の離れた夫を尻にひく勝気な後妻の役を、あの美貌で演じられました。世代の近い父は、ファンというわけではありませんが「美人だし演技も上手い。」と言っていました。

自分にとっては忘れることのできないこの番組の、メインキャストの多くが、旅立たれました。


時代を牽引した方の訃報に接する度に、自分の中でも幕が下りたことを実感します。

つつしんで、ご冥福をお祈りします。


[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-05-19 21:53 | Comments(0)

2018年5月18日

 私事で恐縮ですが、本日、年齢を重ねました。

 職場でも家でもやるべきことはたくさんありますが、一年に一度のこの日を普通に過ごすのは少々悔しいので、今日は振替で休みをとりました。

 朝はいつもより少し遅く起き、先ずは予約をしておいた赤坂の迎賓館に行きました。かねてから見学したいと思っていたので嬉しさはひとしお、予想にたがわぬ素晴らしさで感激しました。

 その後は地下鉄に乗り、築地場外市場で好物の寿司の昼食をとった後、築地本願寺でこれも以前から切望していた敬愛する酒井抱一の墓参をしました。

 勝鬨橋を往復し、旧外国人居留地界隈を案内表示を見ながら散策し、有楽町に出ました。

 夕食は予約しておいた誕生日特典のある店で、洋食、サワー、バースデイプレートで、美味しく祝ってもらいました。

 今の自分にとっては、満足できる誕生日だと思います。

 写真も撮りましたが、明日は仕事なので、アップは後日とさせていただきます。


 なお、今年は明治維新150年目、近代史を専攻した自分としては特別な年なので、カテゴリを新たに作り、本稿も含めての多少コジツケ内容もこちらに入れたいと思います。


[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-05-18 22:38 | 明治維新150年関係 | Comments(0)

運慶 前期

f0148563_16153854.jpg


[副 題] 興福寺中金堂再建記念特別展


[見学日] 2017年10月22日(日)


[会 場] 東京国立博物館・平成館


 表記展覧会が告知された時の喜びは並々ではなかった。

 運慶作品には、金沢文庫その他で開催された展覧会や奈良旅行の際に何度も接しているが、これだけの名品が一堂に会する機会は滅多にない。自分が外せるわけはない。

 当日は近くの東京都美術館で開催中の『ボストン美術館の至宝展』を見た後に知人と合流、平成館へ入館後、休憩コーナーで軽くお菓子をいただき、2階会場へと向かった。

  ※作品名の前のローマ字は、Jは重文、Kは国宝を表します。後方の()内は所蔵、無記入は興福寺所蔵です



続きはこちら
[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-05-09 22:10 | 展覧会・美術展(日本編) | Comments(0)

旧古河庭園の薔薇2018年5月

 こちらも久々の訪問、最近は開花の時期が少し早まっているようで、GW中に満開になりました。そのためか大変な混雑で、入園待ちの行列が長く本郷通りにのびていました。
 薔薇は本当に綺麗でした。
f0148563_20332695.jpg

f0148563_20332954.jpg

f0148563_20333201.jpg

f0148563_20333581.jpg

f0148563_20333892.jpg


[PR]
# by nene_rui-morana | 2018-05-08 09:28 | 季節の風物詩 | Comments(0)