春画展 第1期

[副 題] 世界が、先に驚いた。


[会 期] 2015年9月19日(土)~12月23日(水・祝)


[会 場] 永青文庫



 2013年から14年に大英博物館で開催された『春画展』が大きな反響を呼んだことを、美術関係雑誌で知った。その後に参加した2014年度の浮世絵学会で、国内でも開催の運びとなりつつあるとの情報を得る。

春画の芸術的価値は近年高まりつつある。最近の展覧会でも河鍋暁斎などが描いた春画が出展されていた。

 注目を浴びていた展覧会であることと、次回いつ実現するか分からないという理由により、足を運ぶことにした。都内での春画展見学は東洋文庫に次いで二度目となる。

 会場の永青文庫は、道中が坂なのに加えて4階建てなので、高齢者やハンディのある方には少々難儀かもしれない。チケット買いの行列も会場内も、かなり混雑し、係員に抗議する高齢男性の姿も見られた。



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# by nene_rui-morana | 2017-07-30 22:11 | 展覧会・美術展(日本編) | Comments(0)

平尾昌晃さん ご逝去

 往年はロカビリー歌手として一世を風靡し、後には歌謡史を代表する名曲を多数作曲した平尾昌晃さんが、亡くなられました。享年79歳。


 自分が平尾氏の名を知ったのは「カナダからの手紙」がヒットした時でした。もちろん、その前から「よこはま たそがれ」「瀬戸の花嫁」などは知っていましたが、これらを作曲されたのが平尾氏だということ、かつてはロカビリー歌手だったことなどを知ったのは、それより少ししてからでした。


 ヒット曲は数知れませんが、個人的に最も心に残っているのは、10代の時に好きで見ていた藤田まこと氏主演の一連の「必殺シリーズ」の主題歌です。

中学生の時は土曜日の帰宅後に、(母がパートに出ていたので)妹と家事をしながら「土曜アンコール劇場」「ハリウッド映画大集合」とあわせて再放送を見るのが楽しみでした。高校時代は金曜日の夜に放映されていたと思います。当時の我が家にはビデオはなかったので、その時に見ないと次回のあてはない、文字通り「一期一会」の気持ちで時間をやりくりしました。

 「茜雲」「哀愁」「さざなみ」、一般の歌謡曲やアニメの主題歌に比べれば、これら必殺シリーズの主題歌は影が薄いかもしれませんが、自分にとってはかなり過酷だった若き日々の支えとなりました。当然ながらステレオもなかったので、テレビにラジカセを近づけてカセットテープに録音し、音が途中何箇所も切れるまで聞き続けました。

 ようやくプレーヤーを買ってから、まだCDの復刻もネットオークションもなかった時代、図書館で都内の中古レコードショップの案内をコピーして探し続けました。ようやく見つけた時の感激、しかし当時の自分が買うには余りにも高く、後ろ髪ひかれる思いで店をあとにしました。

 長い年月が流れ、CDを手にしたその日は、深夜まで繰り返し聴き続けました。それからしばらくして、全編が収録されたDVDも販売されました。


 父が若い頃に足を運んでいた喫茶店で、ブレイクする少し前の平尾氏が歌っておられて、テーブルで会話を交わしたこともあると話していました。出演されたテレビを見る度に「あの頃は気安く話していたけど、本当に有名になったな。」と言っていました。

 良く知られているように、結核で歌手生活の中断を余儀なくされたことが、平尾氏の人生の転機となりました。これがなければ、現代を代表する幾多の名曲は、あるいは誕生しなかったかもしれません。

 昭和の、自身の若き日の、父と過ごした日々の思い出につながる方が、また一人旅立たれ、自分の中でまた一つ幕が下りました。

 平尾氏の訃報に接した後、何度もコンビを組んだ山口洋子さんの時と同様、代表的な歌が次々と、自分の中を走馬灯のように駆け巡りました。


 つつしんで、ご冥福をお祈りします。


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# by nene_rui-morana | 2017-07-26 22:46 | Comments(0)

鑑賞した展覧会2017

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# by nene_rui-morana | 2017-07-23 16:36 | 記事作成中(近日中アップ予定) | Comments(0)

画鬼・暁斎 後期 

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         [副 題] 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル

        [見学日] 2015年9月4日(金)


        [会 場] 三菱一号館美術館



前後期で展示替えがあり表記展覧会、告知された時点で迷うことなく2度足を運ぶことを決心した。

 前回感銘を受けた作品、新たな展示、夢の暁斎ワールドを夢中で満喫した。



Ⅰ.暁斎とコンドルの出会い-第二回内国勧業博覧会-

 スタートの【東京名所之内 上野山内一覧之図】は、前期とタイトルも所蔵も同じだが別物らしい。

 コンドルの【上野博物館遠景之図】(東京国立博物館所蔵)は後期のみの出展、暁斎に師事する前か直後の頃の作品だと思うが、水彩画の優れた才能が遺憾なく発揮されている。



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# by nene_rui-morana | 2017-07-18 21:49 | 展覧会・美術展(日本編) | Comments(2)

画鬼・暁斎 前期 ②

Ⅴ.暁斎の画業

 天災絵師・河鍋暁斎の真髄が存分に味わえるファンにとっては涙もののコーナーである。自分が暁斎に魅せられるきっかけとなったのは諷刺画だが、本章にはそれ以外にも正統派?の肉筆画なども多数展示されていた。画題も作風もバラエティーに富んでおり、非常に見応えがあった。


1. 英国人が愛した暁斎作品

 本コーナーの展示は、アメリカの実業家チャールズ・S・スミスの旧コレクション、約100年ほど前に氏が亡くなり、メトロポリタン美術館に寄贈された。動物を描いた作品が多かった。

 思わず口元がほころぶ【牛と牧童図】【金魚と遊ぶ小童図】、後の作品の後方には主役?の小童が捕えたものか、亀が紐で岩にくくられている。

 ユーモラスな表情の【木菟図】、精悍な【小禽を捕える鷲図】など、入念な描写の作品に食い入るように見入った。ケースに入った各画の傍に、下絵も展示されていた。


2. 道釈人物図

 本コーナーには、鍾道や観音・鬼など、展覧会でもよく見かけるモティーフが描かれた作品が展示されていた。

 【毘沙門天図】は彩色鮮やか、描写も入念、18歳の時の作品と聞いて驚き脱帽した。

 対して【布袋の蝉採り図】は軽妙なタッチのモノクロ作品、こちらにも暁斎の真髄が感じられる。布袋様は童子のように可愛らしい。

多くの童子が描かれた【郭子儀図】も微笑ましい作品だった。

 

 下の階へと移動する。


3. 幽霊・妖怪図

 暁斎が描く怪物は、あるものは解剖学的に正確であり、あるものはユーモラスにデフォルメされている。後者は今日でも漫画のキャラクターや遊園地のアトラクションで通用すると思う。今回も百鬼夜行や鳥獣戯画などを楽しませてもらった。


4. 芸術・演劇

 暁斎が舞台道具の一部としての絵画を描いていたこと、能や狂言を愛し自身も狂言を学んでいたことを、今回初めて知った。

 【子供助六の股くぐり図扇子】には九代目市川団十郎の賛が添えられている。

 【河竹黙阿弥作「漂流奇譚西洋劇」パリス劇場表掛りの場】およびその下絵は、横浜浮世絵を思わせた。


5. 動物図

暁斎が描く動物は、しばしば人間のような表情をしている。同じ作品の中で、人物の顔はラフに描き、動物の方をより入念に仕上げているケースも多い。

生首をくわえる狼を描いた【月に狼図】は、9歳の時に川に流れていた生首を写生したというエピソードを彷彿とさせる作品だった。暁斎が生きた時代はまだニホンオオカミは絶滅していなかったから、実物を見ていた可能性もある。


6. 山水図

 他のジャンルに比べると暁斎の山水画は多くはないが、解説にあるように不得意だったわけではなく、戯作画や動物画が人気だったのでそちらにより多くの時間を費やした結果なのだろう。本章の展示はそれを物語っている。

 【霊山群仙図】は、暁斎が亡くなり未完成となっていた作品を娘・暁翠が仕上げたもの、過去に暁斎父娘の展覧会を見たが、暁翠も素晴らしい絵師だと感じた。葛飾北斎・応為と相通じるものを感じる。


7. 風俗・戯画

 このジャンルも暁斎の魅力が堪能できる。

 【書画展覧余興之図】は、自身も頻繁に参加しただけあり、臨場感が伝わってくる。同内容の作品を他所で見た記憶もある。


8. 春画

 近年、表記の展覧会がロンドンで開催されて大変な反響を呼んだ。これまでの日本では、このジャンルの一般向け書籍が大々的に宣伝されることも展覧会が開催されることも多くはなかったが、風景画や美人画と同等のれっきとしたジャンルで、名だたる絵師は全て手掛けており、佳作も多い。

 この分野の暁斎作品も、彼らしくユーモアにあふれ、非常に楽しい。

 【はなこよみ】は全12枚で、各月の行事や祭礼をテーマに描かれている。展示されていないが、入れられた袋には江戸の名所が記されているという。


9. 美人画

 フィナーレを飾るのは美人画、こちらも浮世絵を踏襲しつつも暁斎らしい画風が投影された秀作揃いだった。

【美人愛猫図】は上品で色鮮やか、本当に美しい。【極楽太夫図】(個人蔵)は以前に見たかもしれない、暁斎の代表作である。



≪感想≫

 自分にとっては大変価値のある、大好きな暁斎の展覧会だったで、受けた感激も並々ではなかったが、記事のアップはすっかり遅れてしまった。そのため、臨場感が薄れてしまった事実は否定できず、感銘を受けた多くの展示作品についても詳しく記すことはできなかった。

 展示作品はどれも素晴らしく、大変嬉しい内容の展覧会だったという事実だけは伝えたい。

 近年評価が高まっている暁斎に更に注目が高まり、今後も在外作品の御里帰り展覧会などが実現することを切望してやまない。


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# by nene_rui-morana | 2017-07-16 22:16 | 展覧会・美術展(日本編) | Comments(0)

画鬼・暁斎 前期 ①

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       [副 題] 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル

       [見学日] 2015年7月24日(金)


       [会 場] 三菱一号館美術館


★プロローグ

学生時代に教わることがなかった河鍋暁斎という絵師を知ることになったきっかけは、偶然地元の図書館で見かけた図録、痛快な風刺画に若かった自分は急激に魅せられた。酒井抱一や歌川国貞よりもファン歴は長い。自分でも何冊か暁斎の画集を購入し、過去に何度か展覧会に足を運んだ。

一方、今回の準主役、ジョサイア・コンドルの名は、鹿鳴館やニコライ堂の設計者ということもあり、比較的早く知ったように思う。

両名が自分の中で結びついたのは、本展覧会にも多数出品している埼玉県蕨市の『河鍋暁斎記念美術館』で暁斎のファンに足を運んだ後だった。現地で見た限定販売の『暁斎絵日記』に大きな感銘を受け、高額で重たかったが購入した。解説の抜き刷りを参考に読み進めてコンドル(日記ではコンテルもしくはコンデエールなどと記載、一部の研究書ではコンダーと書かれている)の姿を発見し、「暁斎はこんな有名な外国人と交流があったのか」と少々驚いた記憶がある。

そのコンドルが設計した三菱一号館で開催される大規模な暁斎展の情報を得た時の感激と興奮は並々ではなかった。

※作品名の後に記入がないものは河鍋暁斎記念美術館所蔵です。



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# by nene_rui-morana | 2017-07-11 21:59 | 展覧会・美術展(日本編) | Comments(0)

御見舞い

 九州北部を襲った豪雨で、甚大な被害がもたらされました。毎年のように繰り返される水害の報道に接する度に、地球の気象異常の深刻化が進んでいることを痛感させられます。

かつて旅行で訪れた地が災害に見舞われ、現地からの映像を見ると、とりわけ心が痛みます。今回も、旅行の醍醐味が分かりかけた頃に訪れた日田市では亡くなられた方が出て、久留米市でも一時避難勧告が出たようです。柳川を訪問した時は雨で市内の堀川の水が道路に溢れ、その先にある観光スポットの見学を断念した記憶がありますが、その後何度も同様の事態が発生したのでしょう。

 東日本大震災も、熊本地震も、完全復興はまだまだという状態にあって、次々と繰り返される天災、あらためて日本は災害の多い国だと思い知らされます。話題がそれますが、だからこそ、戦争などの人災は断固阻止せねばならないとも感じます。

 被災された方々に心から御見舞い申し上げると共に、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。


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# by nene_rui-morana | 2017-07-10 15:32 | Comments(0)

東京二十三区内のツバメ

 半月ほど前、近くのレストランで昼食をとった後、近所のビル1階の駐輪場から出ようとすると、頭上を一羽のツバメが屋外へと飛んで行きました。

 驚きながら「どこに巣が?」と見回すと、出入り口近くの天上の一角に発見、中にはひなが数羽、親鳥がエサを運んで来る度に大きな鳴き声をあげていました。

 都会のツバメが激減したとのニュースに何度も接しているので、こんな身近に新たな巣と命を見出し、けっして大袈裟ではなく感動しました。

 自分が子どもの頃、表通りの商店の軒先にはツバメの巣が何個かあり、春になると付近の電線には必ずツバメが何羽かとまっていました。しかし今は店もなくなり、生活圏内でツバメを見ることはなくなりました。

 記憶に残っている光景は四半世紀前のGWに津和野を訪れた時、多くのツバメが子育ての真っ最中で飛び交っていました。

f0148563_20545642.jpg 今回、巣を作ったのは屋内、オーナーさんの善意で撤収されずにすんでいるようでした。ここなら天敵のカラスにも襲われず子育てできそうだなと思いました。携帯で撮影しましたが、残念ながらブレてしまっていました。

 数日後に再び訪れると、既にほとんどのヒナは巣立ったようで、一羽だけ残っていました。この時もあまりいい写真は撮れませんでした。

 来年以降も再び会えることを楽しみにしたいと思います。


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# by nene_rui-morana | 2017-06-19 21:57 | 季節の風物詩 | Comments(0)

特別展 快慶

[副題] 日本人を魅了した仏のかたち


[会期] 平成29年4月8日(土)~6月4日(日)


[会場] 奈良国立博物館



 鎌倉時代の天才仏師・快慶は、今の自分には最高の御贔屓芸術家、都内や近郊でその作品が公開される時は可能な限り足を運び、その度に陶酔にひたった。

 その快慶の作品が一堂に集結した表記展覧会はまさに理想そのもの、東京国立博物館で入手したチラシには、過去に見たものから未だ作品名も知らないものまで魅力的な彫像写真が掲載され、興奮はピークに達した。ぜひとも、何としても、足を運びたいと思った。

 以前の自分なら、GWに何としても時間をつくり、奈良に足を運んだだろう。しかし、東日本大震災を機に生活は激変し、かつてはかけがえのない趣味だった旅行は現在の自分にはほぼ不可能となっている。

 それでも、限りなくゼロに近い可能性に望みをつないできたが、父が入院して以降に儚く散った多くの夢と同様、今回も叶うことはなかった。

 残念ながら東京への巡回はなさそうだが、未来に希望を託したい。


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# by nene_rui-morana | 2017-06-18 21:32 | 幻の展覧会 | Comments(0)

明治のこころ-モースが見た庶民の暮らし- 2

2-5あそぶ

 自身は全く嗜みはないが、最近の展覧会で香道に関心をそそられているので、【香道具 香札箱・銀葉盤】には注目した。

 ミニチュア好きの自分には、【ままごと道具(茶道具)】のような展示はたまらない。

 【双六「投扇興点式双六応用」】も、ゲームのやり方は分からないが見るだけでも楽しい展示だった。

2-6 いのる

 【縁起熊手】は、浅草寺裏での、おそらく現在も毎年ニュースで取り上げられる鷲神社の酉の市でモースが買ったもの、国貞の浮世絵の記憶と重ねて見た。

 【愛宕大神 御札】【護符など】も、自分には興味深い展示だった。

イラスト[仏教の墓、神道の墓]には、漢字も記入されている。モース自身が書いたのか、それともこの部分だけ身近な日本人に記入してもらったのだろうか。




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# by nene_rui-morana | 2017-06-06 21:27 | 旧展覧会・美術展(日本編) | Comments(0)

明治のこころ-モースが見た庶民の暮らし-

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      [副 題] 江戸東京博物館 開館20周年記念特別展 

      [見学日] 2013年9月21日(土) 

      [会 場] 江戸東京博物館

 

 アップは前後してしまったが、表記展覧会は先にまとめた≪よみがえれ!シーボルトの日本博物館≫より先に見ている。長時間が経過したため展覧会を知ったいきさつは覚えていないが、おそらくはチラシかポスターを見て、現在の自分が最も関心をそそられる「19世紀の日本に関わった外国人」がテーマなので、即座に見学を決意したのだと思う。

 ※展示作品の次のローマ字は所蔵先を表します。

   P=ピーボディー・エセックス博物館、U=東京大学総合研究博物館、

   E=江戸東京博物館、M=ボストン博物館




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# by nene_rui-morana | 2017-06-04 15:50 | 旧展覧会・美術展(日本編) | Comments(0)

2017年5月18日

 私事で恐縮ですが、本日また、年を重ねました。

 

 以前、多少身辺に余裕があった時は、誕生日が平日なら休みをとり、外出などして思い出づくりをしていました。父が病気になってからはそれも難しくなりました。本日は月に一度の絶対に休めない日のため、日中は普通に淡々と業務に取り組みました。本日限定のサービスもいろいろあったと思いますが、調べる余裕もありません。

 ただし、定時にあがらせてもらい、家族が買ってくれた大好きな薔薇の花を飾り、夕食はやはり好物のお寿司をいただきました。この後は少々奮発したケーキをいただきます。


 明日からも、当然ながら通常通りの勤務です。今週は土曜日も出勤です。

 近日中に会期が終わってしまう展覧会が何件かあるので、来週以降、調整をして足を運びたいと思います。ちなみに、本日は「世界博物館の日」、自分に相応しいなと思っています。

 あわせて、年度末の多忙で中断していた歯科医への通院も、早いうちに復活?しなければなりません。老眼も急速に進んでいるので、眼科にもお世話になりそうです。


 ともあれ、空襲から逃れ戦後の過酷な時代を生き抜いて命をつないでくれた天国の祖父母と父、そして難産で病気をもって生まれてきた自分を苦労して育ててくれた母に、心より感謝して、今日という日を過ごします。


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# by nene_rui-morana | 2017-05-18 20:30 | Comments(0)

よみがえれ!シーボルトの日本博物館 2

第4章 ようこそシーボルトの日本博物館へ

待望のコーナーに胸が高鳴る。※本章の展示の所蔵は全てMFK

シーボルトの日本コレクションの展覧会は、アムステルダム、ヴェルツブルク、ミュンヘンで開催された。彼自身はこれを、しばしば「日本博物館」と呼んでいる。

 スタートは、「アムステルダム日本資料展覧会」の展示の再現、参考になった木工木版画によるイラストも出展されていた。【花鳥図衝立】の他、燈篭、仏像、香炉などを展示、【僧形坐像】は小さいながら非常に写実的で、モデルがいたのではないかと思った。

続いて、工芸品、日用品、模型、人形、僧侶の肖像、地図、書籍、等々、次々と目に入ってくる。シーボルトが直に目にした当時の日本の様子が伝わってきて、興奮は最高潮に達した。シーボルトの関連年表も展示されていて、鳴滝塾を開いた時は28歳だったことを知った。



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# by nene_rui-morana | 2017-05-15 21:30 | 展覧会・美術展(日本編) | Comments(0)

よみがえれ!シーボルトの日本博物館 1

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    [会 期] 2016年9月13日(火)~11月6日(日)



    [会 場] 江戸東京博物館・1階特別展示室



 表記展覧会の特集番組がテレビ放映された時、国立歴史民俗博物館での会期は終了間近だった。自分にとっては大変魅力ある内容だったが、やや遠い千葉県佐倉市まで足を運ぶ余裕はなく、文字通り泣く泣く諦めた。

 それだけに、都内の江戸東京博物館に巡回すると知った時の喜びと感動は並々ではなかった。

作品名の後に記したローマ字は所蔵を示します。

S=SAB(フォン・ブランデンシュタイン=ツェッペリン家、シーボルトの子孫)

M=MFK(ミュンヘン五大陸博物館) 




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# by nene_rui-morana | 2017-05-13 17:25 | 展覧会・美術展(日本編) | Comments(0)

2017、私のゴールデンウィーク!

2017、私のゴールデンウィーク!

変則勤務で飛び石出勤があり、家庭の事情で遠出も出来ないため、例によって近所の展覧会に足を運びました。
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 少しですが、季節の花も見てきました。とても綺麗で心癒されました。
【亀戸天神・藤祭り】
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【上野寛永寺・牡丹祭り】
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# by nene_rui-morana | 2017-05-07 17:45 | Comments(0)

ヴェルサイユ宮殿≪監修≫ マリー・アントワネット展 2

Ⅹ 首飾り事件

この事件は『ベルばら』に詳しく描かれているので、読者には良く知られている。

 展示作品【ルイ=ルネ・エドゥアール・ド・ロアン=ゲメネ枢機卿、ストラスブール大司教】により、ロアン大司教のフルネームと容貌を知った。他に、【ベメールとバッサンジュによる王妃の首飾りの正確な写し】などが出展されていた。

 半世紀ほど前に復元された問題の首飾りの複製も展示、真珠やダイヤをちりばめた豪華絢爛なジュエリーだが、これを好む人はあまり趣味が良いとは言えないと自分は感じた。貧乏人のひがみだが、首肩背中の筋力が衰えている自分はこんな重い装身具はとてもつけられず、頼まれてもつけたくない。

 宝石商ベメールが最初に営業?に赴いた時、「そんなお金があるならダイヤではなく軍艦が必要。」ときっぱり断っていることからも、アントワネットは母の政治力には及ばないにしても国家の現状を全く把握していなかったわけではないと思う。



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# by nene_rui-morana | 2017-04-30 22:00 | 展覧会・美術展(西洋編) | Comments(0)

ヴェルサイユ宮殿≪監修≫ マリー・アントワネット展 1

[副 題] 美術品が語るフランス王妃の真実


[見学日] 2017年1月30日(月)


[会 場] 森アーツセンターギャラリー


同世代の多くの女子と同様、自分も『ベルサイユのばら』(以下『ベルばら』と略)と共に小中学生期を過ごした。単行本はもちろん全巻持っているし、宝塚の舞台もライブは1度だけだがテレビは何度か見た。中高は女子校だったのでクラス内でも『ベルばら』はずいぶん話題になった。年齢に沿って、マリー・アントワネットやフランス革命に関する書籍はずいぶん読んだ。

 マリー・アントワネットに関する展覧会には過去に2回見ている。最初は連載終了後間もない中学生時代に都内某デパートで開催された展覧会、この時は途中で亡父も合流した。2度目は時を経て今世紀の最初、こちらはほどなく人生最大級の悲劇に襲われたため直前の記憶が曖昧となり、後日身辺整理をした時にチラシや半券が見つかって行っていたことが判明?した。

 マリー・アントワネットの生涯と彼女が生きた時代は個人的には非常に興味をそそられるので、表記展覧会の情報を得た時は即座に見学を決定した。会期も開館時間も長いので比較的のんびり構えていたが、第4四半期に入って様々な用事がたてこみ、不測の事態もありえるので、時間が確保できた日に足を運んだ。

 当日は地下鉄で六本木に出た後、何度か利用した金券ショップでチケットを購入し、会場近くの店で昼食をとった。

 平日だったかなり混雑しており、チケットを購入していったのは大正解だった。会場の森アーツセンターギャラリーは高所恐怖症の自分は正直あまり好きではない。特に以前はロッカーも展示リストもなく不満を感じていたが、この点は現在は改善されている。



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# by nene_rui-morana | 2017-04-23 22:00 | 展覧会・美術展(西洋編) | Comments(0)

噫横川国民学校

少し時間が経過してしまったが、3月9日(木)放映の「昭和の選択」で、井上有一氏(以下「有一」と敬称略させていただきます)の表記作品が取り上げられた。個人的に大きな感銘を受けたので、感想等を記したいと思う。


 20世紀を代表する前衛書道家・井上有一(1916年~1985年)の名を、恥ずかしながら私は今回初めて知った。その生涯と偉大な業績については関連書等が多く出版されているので、ここには詳しく記す必要はない。

 【噫横川国民学校】は有一晩年の代表作、1978年に発表された。現在は群馬県立近代美術館が所蔵している。

 舞台は、昭和20(1945)年3月10日、当時の東京市本所区にあった横川国民学校、現在の住居表示は墨田区東駒形四丁目、東京スカイツリーに程近く、現地に今もある横川小学校では地元の学童が学んでいる。

 当時教師だった有一は前夜より宿直として校内に詰めていた。そこで、太平洋戦争下、特に甚大な被害がもたらされた戦禍に遭遇することになる。



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# by nene_rui-morana | 2017-04-17 08:15 | 東京スカイツリーの町から | Comments(0)

カイユボット展-都市の印象派

[会期] 2013年10月10日(木)~12月29日(日)


[会場] 石橋財団ブリヂストン美術館



 どういう経緯で表記展覧会を知り、足を運ぶことになったのか、その後にあまりに大きな出来事が多く発生し時間も経過したため、覚えていない。

 ギュスターヴ・カイユボット(1848年~1894年)は印象派を代表する画家だが、日本では駆け出しの頃の印象派を支援した富裕なパトロンとして知られている。自分もカイユボットに関してはこの程度の知識に加えて作品は【床削り】くらいしか知らなかった。しかし、表記展覧会の頃までにはテレビ番組で他の作品にも接し、関心をそそられていたので、日本初の大規模な回顧展という貴重な機会を逃すわけにはいかないと、大変な時期だったが何とか時間を作って会場に足を運んだのだと思う。

 鑑賞日時は正確には記録していないが、12月23日以降であるであることは確認できている。当日はけっこう混雑していて、チケットを購入するのに列に並んだ記憶がある。



Ⅰ.自画像

 最初の章には3点の自画像が展示されていた。カイユボットの自画像は数が少ないので、貴重である。



Ⅱ.室内、肖像画

 本章には、カイユボットの家族の肖像の他、彼と同じブルジョア階級の生活を伝える作品が展示されていた。

 家族や執事が登場する【昼食】は、手前の皿を真上の視点から描いている。

 【マルシャル・カイユボット夫人の肖像】は母・セレストの肖像、この作品が描かれた翌1878年に58歳で亡くなっている。

 モデルと同様に、描かれた調度や窓外の景観などにも興味をそそられた。



Ⅲ.近代都市パリの風景

 カイユボットが活躍した時代には写真が登場、都会の生活のひとコマを切り取りアレンジして描いた本章の作品は、後述する弟マルシャルと同様に彼も写真の影響を受けたことがうかがえる。大改造前の街の様子が手にとるように伝わってくる。

 テレビ番組でも紹介された【ヨーロッパ橋】【建物のペンキ塗り】【室内-窓辺の女性】などは自分も注目させられた。【パリの通り、雨】は、小林忠先生のお話によると葛飾北斎作品の影響を受けているという。

 また、印象派展のカタログ数点も展示されていた。



Ⅳ.イエール。ノルマンディー、プティ・ジュヌヴィリエ

 カイユボットは都市の風景の他に、自然風景も描いていて、こちらも心に残る。本章に登場するのは、イエールの11ヘクタールにおよぶ広大な庭園付き別荘や、そこに滞在していた夏季のバカンス時に見た水遊びなどの様子、後に邸宅を建てたプティ・ジュヌヴィリエの景観など、19世紀ブルジョワ階級の生活が伝わってくる。憧れてやまない有閑階級、水辺の風景は心和む。

【セーヌのプティ・ブラ、アルジャントゥイユ、陽光】【セーヌのプティ・ブラ、秋】【セーヌに係留されたボート】などの水面の表現は特に大変素晴らしいと思った。

 【向日葵、プティ・ジュヌヴィリエの庭】の、手前の向日葵と後方の建物の白壁は、少し離れて見ると印象派を思わせるものがあった。



Ⅴ.静物画

 静物画も描いていたカイユボット、【キンレンカ】はどこか酒井抱一の作品に似ているように感じた。



Ⅵ.マルシャル・カイユボットの写真

 カイユボットより5歳ないし6歳年下の弟マルシャルは、パリの官立高等音楽院(コンセヴァトワール)出身の音楽家、第Ⅰ章に展示されていた【ピアノを弾く若い男】は彼がモデルともいわれている。作曲も手掛けているが、恵まれた環境ゆえに、むしろ趣味の船遊び・切手蒐集・ガーデニングなどに重きを置く生活を送った。義兄の影響で写真を学び、近代都市パリとその郊外の姿や、家族や友人など身近な人々を多くの写真におさめた。

 本展覧会でカイユボットの貴重な作品と同様に特に関心をそそられたのが、このマルシャルと彼が撮影した写真だった。現在の自分にとって、この人の生活はまさに理想そのもの、労働の義務から解放されて趣味に没頭できる人生は自分には叶わぬ夢、心中に蔓延する羨望感に溜息をつきながら、展示を次々と見ていった。

初期写真は個人的には大変好きなジャンルなので、本章の展示も貴重なカイユボット作品と並んで自分にとっては魅力あふれるものだった。兄が見て描いた景観が、時代が、そこに広がっている。

 本展覧会を鑑賞して自分は、カイユボット兄弟に、やはり趣味に生きた徳川慶喜と弟・昭武と相通じるものを感じた。写真という共通の要素があったこともその思いを強くした。偶然にもマルシャルと昭武の生没年はほぼ同じ、同年生まれのゴッホは彼らより10数年早く世を去った。



★コレクション展示

 この日は、カイユボット作品とあわせて、当館の所蔵作品も展示されていた。本展覧会の少し前に印象派の展覧会複数に足を運んでおり、そこで感銘を受けたピサロやシスレー、シニャックらの作品に再会できて、大変嬉しかった。



≪感想≫

 先述したとおり「印象派のパトロン」としての認識しかなかったカイユボットが、19世紀フランスを代表する画家であることを多くの貴重な展示作品を通じて知ることができて、自分にとっては大変有意義な展覧会だった。彼が生き、描いた19世紀は今の自分が最も興味をそそられる時代なので、受けた感銘は非常に大きい。弟マルシャルが撮影した写真も自分にとってはサプライズであり、心躍る展示だった。

 本展覧会の開催期間中に父は手術を受け、会場に赴いた時は術後の療養中だった。手術前には危険を伴うことを告知されていたが、術後の経過は良好だったので、年明け後しばらくはやや楽観できる毎日だった。

 年度末には、看護の真っただ中に予想も希望もないまま突然告知され、月に数十時間のサービス残業を強いられる職場から異動の決まり、ようやく看護と仕事の両立に少し余裕が出来そうだと新たな年度をスタートさせた直後、父は突然旅立った。

 父の存命中に鑑賞し、過酷な日々の心の支えとなった展覧会の記事の多くが、まだアップできていない。現在は当時とはまた違った課題や責務を多く抱えてせわしない毎日が続いているが、なるべく早くまとめあげたいと思っている。


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# by nene_rui-morana | 2017-01-21 16:40 | 旧展覧会・美術展(西洋編) | Comments(0)

北斎の帰還-幻の絵画と名品コレクション- 後期

[見学日] 2017年1月7日(土)


[会 場] すみだ北斎美術館



 「すみだ北斎美術館」開館記念の表記展覧会は、前後期で展示の入れ替えがある。前期は開館日に足を運び、貴重な機会なので後期もぜひ見学しようと決心した。

 近年は正月2日からオープンする美術館等が増えており、正月ならではの催しもある。今年も冬休み中に一度くらい、どこかに足を運びたかったが叶わず、表記展覧会が2017年最初の鑑賞となった。

 少々迷ったが、当館は「江戸東京博物館」や「たばこと塩の博物館」にも近く、今後はハシゴ鑑賞する機会もあると思い、年間パスポートを購入した。

 まだ学校の冬休み中ということもあり、会場内は中学生以下も含めて、かなり混雑していた。

 常設展示室は今後の来館時にも見られるので軽く流し、企画展示を中心に見た。



続きはこちら
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# by nene_rui-morana | 2017-01-14 17:48 | 東京スカイツリーの町から | Comments(0)

鑑賞した展覧会2016

     カテゴリのタイトルを変更しなければと痛感するこの頃です。

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# by nene_rui-morana | 2017-01-14 14:42 | 記事作成中(近日中アップ予定) | Comments(0)

北斎の帰還-幻の絵画と名品コレクション- 前期

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 表記は「すみだ北斎美術館」の開館記念展、一世紀近く行方不明になっていた幻の絵巻の他、当館が所蔵する数々の名品が見られるとあって、期待も並々ではなかった。

 開館当日の2016年11月22日は火曜日だったが午後は休暇をとって現地に赴いた。

 常設展を見た後に2階の展示室へと移動する。


序章|北斎のイメージ

 最初のコーナーには、北斎の伝記として有名な飯島虚心作【葛飾北斎伝】やその袋などが展示されていた。参考図版として、よく知られている溪斎英泉作【北斎肖像】や、常設展示の北斎アトリエの元となった露木為一作【北斎仮宅之図】のパネルも見られた。

【葛飾北斎像】の作者・伊藤晴雨は近年その名を知った墨田ゆかりの画家、かなり刺激的な作品を多数描いているが、展示されている北斎の肖像画は細部まで丁寧に描写され味わいがある。

 注目したのは天保13(1842)年版【当時現在 広益諸家人名録】、『中島鉄蔵』(記載は旧字体)の名が見られる。これが今日でいうところの戸籍上の氏名、北斎の本名なのだろう。



続きはこちら
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# by nene_rui-morana | 2017-01-09 16:46 | 東京スカイツリーの町から | Comments(0)

真田丸

[副 題] 2016年NHK大河ドラマ特別展

[会 期] 2016年4月29日(金祝)~6月19日(日)


[会 場] 江戸東京博物館


 ここ数年、江戸博恒例となっているその年の大河ドラマ特別展には、欠かさず足を運んでいる。表記展覧会も告知後直ちに日程を調整した。

 真田幸村の名はもちろん、ドラマや人形劇などにより小学生の頃から知っていたが、知識や関心は世間一般並み、かなり以前に「幸村は本名ではない。」という記述を目にしたが諱が「信繁」だと知ったのは当館で開催された『大関ヶ原展』の時だった。

 よって当日は、あらたな学習をする気持ちで会場入りした。 ※ ()内は所蔵元、無記入は個人所蔵です。


プロローグ「日の本一の兵」

 展示室でまず目に入ったのが【革製六連銭紋旗指物】、老眼が進む自分には双眼鏡でかろうじて六連銭が確認できた。
 【六連銭紋馬印 真田信繁所蔵】(京都府・高津古文化会館)もその名のとおり六連銭がデザインされていた。当然ながら本会場ではこのロゴを多く目にすることになる。


  1. 「武田と真田」

 本稿を執筆している時点で大河ドラマ『真田丸』は既に最終回を放映されているので、武田と真田との関係はあらためて述べるまでもないだろう。

 威風堂々たる【川中島合戦図屏風】(岩国美術館)は見応え充分、自分にはよく識別できなかったが、右上山中を行軍する別動隊に黒地に白く染め抜いた六連銭の旗指物が見えるという。信繁の祖父・幸綱はこの軍に、父・昌幸は信玄の近侍に加わっていたといわれる。

 武田家は信玄の死後10年ほどで、後継者・勝頼の代に滅亡した。【武田勝頼・同夫人・信勝画像】(高野山持明院)の勝頼像は多くのところで引用されるが、ファミリーポートレート?であることは知らなかった。この夫人は北条家出身の若い後妻で信勝の生母ではない。山岡荘八氏の『徳川家康』では、苦労知らずの姫君だったが最期まで夫に仕え名門出身らしい立派な最期を遂げた女性としてえがかれている。本章には他にも武田関係の史料が何点も展示されていた。勝頼が昌幸に宛てた【武田勝頼書状 真田喜兵衛尉】(長野市立博物館)の花押には見覚えがある。【武田軍使用長槍】(上田市立博物館)の前では「長い!」の声があがっていた。使いこなすには相当の技術が要っただろう。

 【真田昌幸画像】(高野山蓮華定院)は今年テレビで幾度となく放映された。自分も本展覧会見学前に既に知っていたが、予想したよりはるかに小さな作品だった。かなりの老人の容貌のため、信繁の父ではなく93歳まで生きた兄・信之ではないとかいう説もあるらしい。



続きはこちら
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# by nene_rui-morana | 2017-01-08 18:00 | 展覧会・美術展(日本編) | Comments(0)

謹賀新年

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 あけましておめでとうございます。
 昨年は想定外の事態に何度も見舞われ、その場その場の対応に追われるまま、年越しとなってしまった感があります。
 多くの課題を積み残し、また新たな課題も発生し、不安を抱えての船出となりました。
 しかし、長らくご無沙汰していた知人から年賀状をいただき、見逃して残念に思っていたテレビ番組が再放送されるなど、ささやかですが良いこともありました。
 最近とみに、健康の大切さも痛感します。
 体調管理に万全をきし、他に迷惑をかけずに責務を全うする、月並みですが年頭の目標です。
 滞るばかりの記事のアップも、マイペースですすめていきたいと思います。

 あらためまして、本年もよろしくお願いいたします。

    2016年  元旦

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# by nene_rui-morana | 2017-01-01 12:41 | Comments(0)

2016年を振り返って

 早いもので、今年も残すところ本日のみとなりました。

 今年も実に様々なことがありました。日本は熊本地震や糸魚川市の大火など多くの災害に見舞われましたが、自分にとっても想定外の激震ともいうべき事態に見舞われ、一時は目の前が真っ暗になりました。今も完全に立ち直れたわけではありませんが、とにかくマイペースで少しずつ前進するしかないと思っています。

 旅行の夢は遠ざかるばかりですが、可能な限り展覧会には足を運んできました。少しでも多くの記事をアップしたかったのですが、滞る一方で恐縮しています。それ以外にも多くの課題が持越しとなりました。

 年明けも早々に待ったなしの仕事等が山積しています。

 年を重ねて、生きるうえでの厳しさが増す一方ですが、来年も自分なりに精一杯取り組んでいこうと思います。最近、アクセス数が増えていることが、大きな心の支えとなっています。

 どうぞ、よいお年を、そして引き続き、来年もよろしく。

    2016年12月31日


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# by nene_rui-morana | 2016-12-31 16:30 | Comments(0)

五島美術館庭園 秋の紅葉

 初めて訪れた五島美術館でも、自分が最も愛する季節、秋を体感できました。
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# by nene_rui-morana | 2016-12-05 10:20 | 季節の風物詩 | Comments(0)

畠山記念館庭園 秋の紅葉


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 展覧会見学のため訪れた畠山記念館、庭園の紅葉が見事でした。
 旅行と並び、季節の情景を写真撮影するのは大きな楽しみのひとつでしたが、父が病んでからはそれも難しくなっていました。
 久々に季節を体感でき、大感激、心癒されました。






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# by nene_rui-morana | 2016-12-04 13:15 | 季節の風物詩 | Comments(0)

「すみだ北斎美術館」常設展 外

 2016年11月22日火曜日、葛飾北斎生誕地とされる東京都墨田区亀沢に、「すみだ北斎美術館」がオープンした。当日は平日だったが、開館日に訪問できる機会は一生に何回もないので、仕事をやりくりして休暇を取得し、現地に足を運んだ。

 竣工の場所は緑町公園の一角で、江戸時代には津軽藩邸の一部だった。

 当館のオープンではニュース等でも報じられ、近日刊行された北斎関係の書籍でも紹介されたりもしていたので、かなり多くの人がチケット購入の列に並んでいた。

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年間パスポートもあるが、今回は本日の日付入りのチケットを記念に欲しかったので、通常の鑑賞料金で入館した。


 エレベーター(正直、狭い、車椅子の方などは大変だと思う)で4階に上がる。

 このフロアーには常設展示室AURORAと企画展示室がある。まずはAURORAから見学を開始する。

 展示スペースに入ると、まず目に飛び込んできたのは、左壁面上部に展示された巨大な絵馬、【須佐之男命厄神退治之図】、元々は区内・牛島神社に奉納されていたが、関東大震災で焼失し、モノクロ写真だけが残されていたものが、此の度、彩色で復元された。数年前の牛島神社大祭の時に本堂内に入らせていただいてモノクロ写真の絵馬を見た時、「最近は白黒写真や映像の色彩を復元する技術が進んでいるらしいので、この絵馬の彩色もいつか復元されるといいな。」と思った。今回、めでたく願いが実現した。今後は当館に足を運ぶ度に、じっくり鑑賞することとしよう。

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f0148563_15055126.jpg AURORA内の展示作品は高繊細レプリカで、版権がクリアされていない3点以外は写真撮影が出来る。多くの見学者が思い思いに作品をスマホ等で撮影していた。最近は制約を設けつつ写真撮影を許している展覧会が増えつつある。

北斎の展覧会には何度も足を運んでいるので、メジャーな作品はほとんど見ているが、やはり心に訴えるものがある。

北斎展の図録等は何冊も持っているので、自分は写真撮影は特に気に入った一枚だけにとどめた。


 展示室内には当館の研究員の方が立ち、見学者からの質問に応えていた。

 展示室内にはまた、北斎の弟子・露木為一が描き残した【北斎仮宅之図】が再現されている。炬燵布団をかぶって一心に作品を描く北斎、傍らには娘・応為が煙管を手に父を見ている。アトリエ内には描き損じらしき紙屑が散乱している。父娘共に画業以外には無頓着だった事実がうかがえる。


 タッチパネル式の端末で作品を紹介する【北斎絵手本大図鑑】も、時代の適用した非常に良い内容だと思った。北斎の美人画の衣装のデザインなどを選ぶタッチパネルなどは、子どもも楽しめるだろう。この日は小学生の他、乳児を抱いた若いお母さんの姿も見られた。


 4階か3階かは明確に覚えていないが、展示室外のモニターテレビで『よみがえる鮮やかな北斎肉筆画』がリレー放映されていたが、本日は来館者が多く、音声がよく聞き取れなかった。午前中は仕事をしたので疲れており、見ているうちに少々まどろんでしまった。

 これも階数は忘れたが、やはり展示室外の壁面に共同創設者のロゴマーク入りパネルが貼られていた。東武鉄道や花王など地元の企業、オリックス株式会社(「すみだ水族館」の運営母体)、北斎が厚く信仰した区内の柳嶋妙見山法性寺(我が歌川国貞はこの近くで活動していた)などの他、絵馬を復元した凸版印刷のパネルも見られた。今回初めてしったが、凸版印刷は1908年に現在の区内本所一丁目でスタートしたとのことだった。



 当館は江戸東京博物館も程近く、今後も頻繁に通うことになるだろう。開館記念特別展見学もあり、本日は流し見学等にとどめた。


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# by nene_rui-morana | 2016-11-28 16:03 | 東京スカイツリーの町から | Comments(0)

アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち

[見学日] 2016年9月16日(金)

[会 場] 国立新美術館 企画展示室2E


 表記展覧会に足を運んだ時期、職場では同僚の病欠や研修による不在が相次ぎ、いつにも増して職員が足りない状態で、当番の交代や臨時出勤を余儀なくされ非常に苦しい状況だった。
 一時は鑑賞を断念しかけたが、招待券をいただいたので貴重な機会は生かすべきだと考え、諸般をやりくりした。
 ただし、時間も体力も厳しい中での鑑賞となったので、心行くまでじっくりととはいかず、ヴェネツィア訪問時の思い出やティツィアーノ作品の再確認程度にとどまった。


 ゴンドラの映像に導かれて展示室に入る。
f0148563_17003495.jpg いきなり、本展覧会の目玉、【聖母子(赤い智天使の聖母)】(ジョバンニ・ベッリーニ作)が目に飛び込んでくる。聖母子や赤い天使もさることながら、背後の風景や雲の表現に注目した。作者については名前程度しか記憶がないが、他所でも作品は見ているだろう。 【聖ヒエロニムスの葬儀】(ラッザロ・バスティアーニ作)にはライオンも描かれていた。
 ヴィットーレ・カルパッチョも登場、作品名は【聖母マリアのエリザベト訪問】、同タイトルの他の画家の作品を他所で複数見ている。

f0148563_15211088.jpg 本展覧会の主役はやはり、ヴェネツィア黄金期に君臨した巨匠ティツィアーノ・ヴェチェッリオ、【受胎告知】は非常に見応えがあった。現地で見たのか記憶は定かではない。ドラマチックな表現は巨匠の貫禄がいかんなく発揮されている。【聖母子(アルベルティーニの聖母)】と並んで、今回東京で見られて嬉しく思っている。 【眠るヴィーナスとキューピット】(パリス・ボルドーレ作)には、【ウルビーノのヴィーナス】の影響が感じられた。

 第Ⅲ章にはタイトルのとおり、ティントレット、ヴェロネーゼ、バッサーノなどの作品が展示されていた。

 肖像画も本展覧会の目玉、【男の肖像】(カリアーニ作、本名ジョヴァンニ・ブージ)は本展覧会の中で特に気に入った。モデルの男性はなかなかイケメンで、アングルもいい。


 表記展覧会も、日伊国交樹立150周年特別展、今年は多くの逸品が来日して自分のようなイタリア美術ファンの心を揺さぶってくれた。全ての展覧会に足を運べたわけではないが、今は昔のイタリア旅行を思い出し、あるいは現地で見られなかった作品との対面を果たし、この分野に関しては自分にとって非常に有意義な年となった。
 そして本展覧会が、今年見るイタリア美術展覧会の最後となった。今年東京で見られた名品の数々と現地で再会できる日がいつ訪れるのか、見通しも立たないが、実現に希望を託していきたい。
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# by nene_rui-morana | 2016-11-26 16:58 | 展覧会・美術展(西洋編) | Comments(0)

恩師とのお別れ


 19日土曜日、帰宅して夜半にパソコンを立ち上げると前日に大学の友人からメールが届いており、開いてみると後輩からの転送で、恩師が14日に亡くなられたことを知らされました。亡父と同い年で、来月の76歳のお誕生日まで一カ月を残して旅立たれました。

 予定を急きょ変更し、20日の日曜日にはお通夜に参列させていただきました。斎場は自宅から遠い神奈川県内でしたが、幸い穏やかな天候で風もなく、日が落ちてからも寒くありませんでした。
 タートルネックのセーターで微笑まれる遺影を見ると、「やあ、お久しぶり。」とその辺りから出て来られそうな気がしました。
 
 若くして学会から高い評価を受けられた研究家でしたが、飄々としたキャラクターで更にお若く見え、研修旅行で初めてお会いした時はとても助教授とは思えず、助手さんか失礼ながら添乗員かと思いました。別クラスの友人も後日、「写真を見て、あの後すぐに出席しなくなり退学した同期か、引率の大学院生かと思った。」と言っていました。
 二年次のゼミ合宿の打ち上げコンパで初めて近しくお話しした時、「お父さんは僕と同い年なの、なら僕は、もう孫がいてもおかしくない年なんだね。」と話されました。
 講義はかかさず出ましたが居眠りばかりしていた不肖な弟子である私に、もったいないほど丁寧な指導をしてくださいました。卒論で優をいただけたのは、家業やアルバイトとの両立で苦労してきた私への努力点だったと思います。
 卒業後2年間を研究室で事務員として過ごしましたが、未熟で少なからず失敗・失礼をした自分を常に温かく見守ってくださいました。
 現在の職業に就いた後も、旅先からの便りや年賀状には、必ず独特の達筆な字でお返事をいただきました。父が亡くなって喪中通知を出した時も、寒中見舞いをいただきました。今年の2月にいただいた葉書が最後のお便りとなりました。
 父がまだ元気で仕事をしていた頃、肝臓を病んで休職されていると聞き、大変心配していましたが、復職されて定年退職を迎えられ、多くの先輩後輩や友人と共に最終講義とその後の懇親会に出席しました。震災の年に開催された科の創立50年イベントの時も、お元気な姿で挨拶されていました。
 この年に父が発病し、入退院を繰り返すことになりましたが、心の準備をする一方で「先生もお元気になられたから、うちも必ず。」と自分に言い聞かせてきました。
 同じ年ながら、仕事以外のことは何一つしなかった父とは対照的に、先生は家事全般を器用にこなされていました。「週に3回は自分で食事を作る。」と公言され、教授会の後にお酒お菓子で談笑している時も「すいません、今日は女房が留守で子どもの晩飯を作らなければいけないので、これで失礼します。」と帰られたことがありました。
 闘病中の生活態度も全く違いました。父は家族や周囲・お世話になった病院や施設に、身勝手な言動で迷惑をかけ続けました。先生はご病気から復職された後も以前と同じく、神奈川のご自宅と都内の仕事場を往復しながら全てをご自分でこなしておられました。広島東洋カープの大ファンだった先生は、優勝した時は娘さんご夫婦と祝杯をあげられました。それほどお元気でした。入院されて旅立たれるまで2週間、ご病気は肝細胞癌だったと先輩から聞きました。

 父とも、先生とも、これほど早く別れの時がくるとは想像もできませんでした。思い出は語りつくせません。今はまだ実感がわかず、あまり涙も出ませんが、これから少しずつ、もう先生にはお会いできないという現実を感じていくのでしょう。
 お別れの席で、何年ぶりかで、他の先生方、多くの先輩後輩友人に再会しました。大半が大学卒業以来でした。献杯の後、「先生が会わせて下さったのね。」と語り合いました。
 若き日、生きていくうえでなくてはならない人が相次いで11月に突然亡くなり、決して誇張ではなく、瞬時に人生が一変するという経験をしました。今回また、11月は自分にとって追悼の月となりました。

 悲しみ寂しさは計り知れませんが、近いうちに同窓会をしようという話も出ました。
 多大なご指導と、多くの思い出を糧に、明日に向かって進んで行こうと思います。
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# by nene_rui-morana | 2016-11-23 22:15 | Comments(0)


趣味の史跡巡り、美術展鑑賞などで得た感激・思い出を形にして残すために、本ブログを立ち上げました。心に残る過去の旅行記や美術展見学記なども、逐次アップしていきたいと思います。


by nene_rui-morana

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